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導入事例

 
札幌→帯広→釧路間、地上デジタル放送のIP伝送を実現
(株)帯広シティーケーブル様
釧路ケーブルテレビ様
 帯広シティーケーブル様、釧路ケーブルテレビ様では、札幌で受信した地上デジタル放送をIP回線による遠距離伝送を行って、帯広市内のヘッドエンド、釧路市内のヘッドエンドまで中継しました。自社のエリアで受信できない地上デジタル放送(テレビ北海道様)を北海道内の通信系キャリアの回線を利用して中継することにより、帯広シティーケーブル様、釧路ケーブルテレビ様の加入者は、札幌などと同じようにテレビ北海道様をアナログ放送、デジタル放送ともに視聴できるようになりました。

武吉次長 屋代部長
(株)帯広シティーケーブル
技術部 武吉次長
釧路ケーブルテレビ
営業部 屋代部長

今回のシステムの概要を説明いただきますか。
屋代  札幌のHOTnet さんのデータセンタに受信点と、地上デジタル放送をIP化する設備を置かせていただいて、HOTnet さんの回線網を使って帯広、釧路まで中継しています。
もちろん、札幌→帯広間は、両社の設備を共用化しております。アナログ、デジタル波もひとつの回線で伝送していますから、設備のコストを抑えられることができました。

札幌から300km以上も伝送する必要性を教えてください。
屋代  北海道の道東地区では、アナログ放送もデジタル放送もテレビ北海道さんのサービスがまだ受信できないエリアなので、例えば東京から転勤してきた方やお子さんたちが、「何で新聞のテレビ欄にテレビ北海道があるのに視聴できないの。」とか、「人気のアニメが見たい」など、かなりの要求がありました。北海道の道東地区のケーブルテレビは、私たち釧路ケーブルテレビと帯広さんしかないものですから、そんな折に帯広の武吉さんから声をかけていただいたのがきっかけでしたね。古河電工さんとIP伝送に関する実験をしていると聞いたのです。

今回IP伝送をしていますが、他の方式は検討しませんでしたか。
武吉  地上デジタル放送が札幌から送信されたときから、技術的に実現できる可能性をすべて検討しました。もともと帯広でのテレビ北海道の再送信(アナログ放送)は、16基の八木アンテナを駆使した無線受信でしたので、まずは以前アナログで実施した直接受信ができないかと、札幌からの電波を市内4箇所で受信できそうなポイントを調査しました。結果は、一箇所だけどうにか全チャンネルが受信できるポイントを見つけることができたのですが、安定して再送信するレベルではなかったですね。
 次は、どのような方法で長距離伝送を実現するかという今回のプロジェクトになりました。最初は、札幌を見渡せる日高山脈の頂上にでも受信点を作り、光伝送で中継することも真剣に考えましたよ。また、技術も片端からあたりました。SONET/SDH での伝送も考えましたし。

IP伝送方式に決定した要因は何ですか。
武吉  アイデアを古河電工さんに相談したところ、速やかに提案をいただきました。そのときに7〜8社くらいのシステムの比較を見せてもらい、古河電工さんの提案方式がもっともデータ転送速度の変動が少なく、効率的で、品質的にも安定していたからです。これなら、低コストな100Mbps の専用線で余裕をもってアナログと同時に伝送できる目途がたちました。また、実際の回線を使った検証実験でも古河電工さん、HOTnet さんの協力を得て実施し、伝送フォーマットのパラメータを変えて一番最適な伝送条件などをあらい出しました。
屋代  釧路ケーブルが本方式を採用したのは、武吉さんからの呼びかけでした。道東地区では、帯広さんと釧路にしかCATV 局がないものですからね。IP 伝送自体は、地上テレビ局の伝送実験などで見ていましたから技術的には問題ないだろうと思っていました。また、一緒に実験を実施することで、遠距離伝送した画質を自分の目で問題ないことを確認して実施しましたから何も心配ごとはありませんでしたよ。

導入後の感想をお聞かせください。
武吉  まずは、従来からのアナログ方式からの置き換えがスムーズに行われたので安心しました。デジタル方式は、画質はもちろん加入者からの反応が良く、加入促進に絶大な貢献をしてます。何よりも、地元住民の評判が良いので、あらためて社会貢献をしているという実感が沸き、次は何をしてあげられるかを考えるのが楽しみで、そういう意味からしても導入して良かったと感じています  

(株)帯広シティーケーブル様外観
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釧路ケーブルテレビ様外観
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屋代

 テレビ北海道は特に加入者からのお問い合わせが多かったので、いつ開始できるかとても待ち遠しかったのを覚えています。当時は「ついに釧路でテレビ北海道の地上デジタル放送が見られる!」ということが街の話題になったりして、ケーブルテレビの使命の大きさを改めて実感しました。加入者の喜ぶ顔が見えることが一番の楽しみであり、多少の苦労は吹き飛んでしまいます。

古河電工と一緒に仕事をした感想はいかがでしたでしょうか。
武吉  北海道民は、よく、フロンティアスピリッツを持っていると言われますが、新しいことにちゅうちょなく挑戦する気質があります。そんな私たちと古河電工さんの気質が似てると感じたのは、検討当時、CATV マーケットでIP 伝送を使った放送の中継が一般的でなかったときでも、積極的にIP 伝送の技術を紹介していただいたことです。特に今回のようなキャリアの回線に地上デジタル放送をのせて中継するというのは非常にデリケートな話で、 検討段階からさまざまな課題が出てきました。その課題をひとつひとつクリアにしていく対応には満足しています。

この仕組みを使った今後の展開をお聞かせください。

屋代

 夢物語かもしれませんが、例えば東京のMX テレビを北海道で視聴できるようになれたら面白いですね。IP伝送は場所を選ばないというのが最大の特徴ですから。
武吉  難視地域の解消のために本方式を使った方式が普及できればと思います。特に北海道は、電波を使った配信をするためにはとてもたくさんの送信所を設置しなければならず、なかなか地上デジタル放送サービスを広げられないのが現状です。IP伝送とケーブルテレビ。あるいは、無線伝送との融合により地上デジタル放送の普及が進めばと思います。

今後、古河電工に期待することはございますか。
屋代  どんどん新しい技術を安いコストで提供して欲しいと思います。古河電工さんはCATV事業だけでなく、幅広分野で活躍されています。それら他分野で活躍する良い新しい技術をCATV 業界で使えるように提案してくれることを期待します。



(株)帯広シティーケーブル様に関する詳しい情報は、
(株)帯広シティーケーブル様サイト

釧路ケーブルテレビ様に関する詳しい情報は、
釧路ケーブルテレビ様サイト

HOTnet(北海道総合通信網(株))様に関する詳しい情報は、
HOTnet(北海道総合通信網(株))様サイト

(株)テレビ北海道様に関する詳しい情報は、
(株)テレビ北海道様サイト
 
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