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2012_all   11 / 48

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を進めており、環境をテーマとした研究開発を促進する とともに事業展開においても「環境貢献」を重視していき ます。  また、当社グループは2010年度に生物多様性保全へ の取り組みを宣言し、「生態系への影響の評価」「持続可 能な資源の利用」「従業員一人ひとりの意識向上」を重点 項目に活動してきました。2011年度はこのうち「生態系 への影響の評価」にフォーカスし、グループの全事業分 野を対象に、事業活動に伴う生物多様性のリスク評価を 実施しました。今年度は、この結果を踏まえて、環境経営 長期ビジョンや活動ガイドラインを策定し、グループのバ リューチェーン全体を視野に入れた環境経営を推進して いく計画です。  2011年9月に公表しました通り、米国ワイヤーハーネ ス・カルテルに関する米国司法省との司法取引におい て、当社は2億米ドルの罰金を支払いました。当社グルー プでは、2009年に「独占禁止法違反問題に関する第三 者調査委員会」を設置し、同年12月、同委員会の報告書 を公表しています。また、これと並行して、社外弁護士に よる徹底調査を行い、独占禁止法違反の疑いのある行 為があればこれをすべて停止し、同委員会報告書の公表 時点では、違反行為の根絶を確認しています。本件は、社 外弁護士による徹底調査により判明した過去の行為に関 するものであり、新たに違反行為が発生したものではご ざいませんが、ステークホルダーの皆さまに対して、多 大なご心配、ご迷惑をおかけしておりますことを、改めて 深くお詫び申し上げます。  今後も引き続き信頼の回復に向けて、国内外全ての 関係会社でコンプライアンスの徹底を図ってまいりま す。今年度は、中国地区でのコンプライアンスセミナー 開催、海外拠点のリスク管理や内部統制強化の支援など により、グローバルなコンプライアンス体制の構築に注 力します。  当社グループは、「真に豊かで持続可能な社会の実現 に貢献する」ことを基本理念に掲げています。その実現 のためには、社会との密接なコミュニケーションを通じ て、ステークホルダーの皆さまのご要望、ご期待に応え るとともに、コンプライアンスをはじめとする企業の社会 責任(CSR)をしっかりと果たし、社会に不可欠の存在であ り続けなければならないと認識しています。今後も引き 続き当社グループをご支援いただけますよう、よろしく お願い申し上げます。 代表取締役社長 信頼の回復へ向けて 古河電工グループ サステナビリティレポート 2012 10