ファームウェア/設定情報自動切り戻し機能

ファームウェアのアップデートや、設定情報の保存を行った後、再起動したところ、設定の不整合などの理由で思うように動作しなくなってしまうケースを回避するために、ファームウェア/設定情報自動切り戻し機能です。
ファームウェアのアップデート時を例に、ファームウェア/設定情報自動切り戻し機能と、その方法について解説します。

現在、ファームウェア、設定情報とも、SIDE-Aで起動しており、問題なく運用できているとします。

@ ファームウェアのSIDE-Bに、新しいファームウェアをインストールします。
 
A boot-back コマンドを指定します。
Router# boot-back in 10
boot-backコマンドでは、現在起動している面(ファームウェア:SIDE-A、設定情報:SIDE-A)にファームウェア/設定情報自動切り戻しすることを宣言します。
"in 10"は、起動してから10分後にファームウェア/設定情報自動切り戻しのために再起動することを意味します。
 
B bootコマンドで、再起動後に起動する面を指定します。このケースでは、SIDE-Bに新しいファームウェアをインストールしていますので、ファームウェアをSIDE-Bから起動するよう、指定します。
Router# boot firmware SIDE-B.frm
 
C 新しいファームウェアを有効にするために、再起動します。
ファームウェア:SIDE-B、設定情報:SIDE-Aで起動します。
 
D 動作に問題がない場合 → 手順Eへ進む
思うように動作しない場合 → 手順Fへ進む
  
E boot-back confirm コマンドを指定します。
Router# boot-back confirm
手順Aで指定した、【10分後のファームウェア/設定情報自動切り戻しのための再起動】が解除され、運用を継続することができます。
手順Aで指定した時間内にこのコマンドを発行しないと、ファームウェア/設定情報自動切り戻しのために再起動してしまいますので、注意してください。
 現在の状態:
  ファームウェア:SIDE-B、設定情報:SIDE-A
  
F 手順Aで指定した時間後に、ファームウェア/設定情報自動切り戻しのために再起動されます。
再起動後、設定情報を見直して、ください。
 現在の状態:
  ファームウェア:SIDE-A、設定情報:SIDE-A