address

L3pingによる到達確認の宛先設定を行ないます。

本設定は同一のicmp-class内では複数設定を行なうことはできません。
また、同一のicmp-class内ではIPv4アドレスとIPv6アドレスを両方設定することもできません。

source-interfaceの設定がある場合には、指定したインタフェースのIPアドレスを送信元IPアドレスとして送信します。指定したインタフェースに複数のアドレスが付いている場合は、1つ目のアドレスを使用します。
IPv6アドレスを使用していて、到達確認先がリンクローカルアドレスの場合は、送信元にリンクローカルアドレスを使用し、宛先がグローバルアドレスの場合は、送信元にグローバルアドレスを使用します。
リンクローカルアドレスの場合は、source-interface 指定が必ず必要です。

IPv6アドレスを使用していて、到達確認先がグローバルアドレスで、source-interfaceの設定が無い場合は、到達確認先のロンゲストマッチで送信します。

nexthopの設定がある場合は、続く引数がインタフェース名、IPアドレス、ホスト名のいずれかにより動作が異なります。
続く引数が、インタフェース名の場合には、インタフェース名で指定するインターフェースへL3Pingの送信を行ないます。

ホスト名を使用するには、名前解決を行うためにPPPoEやDHCPクライアント機能で、DNSのIPアドレスを学習しているか、ip name-serverコマンドにてDNSサーバのアドレスが設定されている必要があります。
また、宛先到達確認にIPv6を指定してホスト名を使用する際は、名前解決後のアドレスがグローバルアドレスのホスト名を使用してください。
名前解決後のアドレスがlink-localの場合は、icmp監視機能が動作しません。

IPv6アドレスは、V01.11(00)以降サポートです。


refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 192.168.1.1宛へLAN1側のIPアドレスを送信元として、EWAN1インタフェース経由で送信する

Router(config)#icmp-class 1
Router(config-icmp-class 1)# address 192.168.1.1 source-interface lan 1 nexthop ewan 1


設定例2 fe80::1宛へLAN1側のIPアドレスを送信元として送信する

Router(config)#icmp-class 1
Router(config-icmp-class 1)# address ipv6 fe80::1 source-interface lan 1


コマンド書式

address <到達確認先> [source-interface<インタフェース名(ipv4)>] [nexthop <ネクストホップ>]
address <ipv6> <到達確認先> [source-interface<インタフェース名(ipv6)>]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
ipv6 宛先到達確認にIPv6を使用する場合に設定します。 ipv6 IPv4で宛先到達確認します。
到達確認先 到達確認用のL3pingを送信する宛先を設定します。 IPv4/IPv6アドレス形式
ホスト名(254文字以内)
省略不可
インタフェース名(ipv4) L3ping(IPv4)を送信する際に、送信元アドレスとするインタフェースを指定する場合に設定します。 lan 1
ewan 1
pppoe 1〜24
dialer 1〜20
loopback 1〜16
tunnel 1〜32
vlanif 1〜16
実際に送信するインタフェースのアドレスとなります。
インタフェース名(ipv6) L3ping(IPv6)を送信する際に、送信元アドレスとするインタフェースを指定する場合に設定します。 lan 1
ewan 1
loopback 1〜16
vlanif 1〜16
到達確認先がリンクローカルアドレスの場合は、設定が必ず必要。
到グローバルアドレスの場合は、到達確認先のロンゲストマッチで送信
ネクストホップ L3pingを送信する際のネクストホップを設定します。 ewan 1
pppoe 1〜24
dialer 1〜20
tunnel 1〜32
connected ipsecif 1〜32
connected null 0
IPv4アドレス形式
ホスト名(254文字以内)
装置の経路情報に従います。
※ IPv6は、V01.11(00)以降サポート


この設定を行わない場合

冗長機能は使用できません。


設定モード

ICMPクラス設定モード

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