peer-identity

VPNピアのIPアドレス、ドメイン名もしくはホスト名を設定します。
ホスト名は、AggressiveモードのResponderの場合に、相手が通知してくるIDとして使用します。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 VPNピアのIPアドレスに、192.168.100.2を設定する

Router(config)# crypto isakmp policy 1
Router(config-isakmp)#peer-identity address 192.168.100.2


設定例2 VPNピアのホスト名として、"center"を設定する

Router(config)# crypto isakmp policy 1
Router(config-isakmp)#peer-identity host center


コマンド書式

peer-identity address { VPNピアのIPアドレス | ドメイン名[v4 | v6] }
peer-identity host <VPNピアのホスト名>


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
VPNピアのIPアドレス VPNピアのIPアドレスを指定します。 IPv4アドレス形式
IPv6アドレス形式※1
省略不可
ドメイン名[v4 | v6] VPNピアをドメイン名で指定します。
ドメイン名で指定した場合は、ドメイン名の名前解決をv4、v6のどちらかで行うか指定することができます。
ドメイン名※2
v4※3
v6※3
ドメイン名は、省略不可
v4、v6を省略した場合は、両方で名前解決を行います。
VPNピアのホスト名 Aggressiveモードで使用する場合のVPNピアのIDを設定します。 最大64文字の英数字記号 省略不可

※1:IPv6アドレス形式の指定は、F100/F1000のみになります。

※2:ドメイン名として設定できる文字は、127文字までの大文字 (A 〜 Z)、小文字 (a 〜 z)、数字 (0 〜 9)、ハイフン (-) 、ドット(.)のみが設定できます。ドメイン名の指定は、F80:V01.02(00)、F100:V02.06(00)、F1000:V02.06(00)以降サポート


※3:v6の指定は、F100/F1000のみになります。vpn enableとなっているインタフェースでv4とv6が有効になっている場合は、v4とv6のどちらに名前解決させるか指定する必要があります。


この設定を行わない場合

VPNピアのアイデンティティはありません。

相手の設定

Aggressiveモードで接続する場合、相手側の設定では、VPNピアを識別するIDの設定に、ここで設定する値(設定例2では"center")と同じ値を設定しないと、IPsecの通信を行なうことはできません。
FITELnet-Fシリーズどうしの場合は、my-identityコマンドで設定する値と同じである必要があります。


ホスト名について

このホスト名は、AggressiveモードでResponderの場合に、相手が通知してくるIDとして使用されます。


設定モード

IKEポリシー設定モード

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