ppp hostname 【F100専用コマンド】

ダイヤルアップ接続でインタフェースにbriを選択した場合に、接続相手に送信する自分の認証用ユーザ名、パスワードを設定します。
ISDN回線が接続状態の時に設定を変更しrefreshした場合、接続状態は保持されます。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 接続相手に送信する、認証用ユーザ名、パスワードを設定する

Router(config)#ppp hostname tokyo password eigyou


コマンド形式

ppp hostname <hostname> password <password> [{secret | private} [encrypted]]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
hostname ダイヤルアップ接続相手送信する、自分の認識ユーザ名を設定します。 127文字以内の文字列 省略不可
password ダイヤルアップ接続相手送信する、自分の認識パスワードを設定します。 32文字以内の文字列 省略不可
secret | private パスワードを暗号化する際に共有暗号鍵を使用するか、装置固有暗号鍵を使用するかを指定します。※1
secret 暗号化する際に共有暗号鍵を使用する
private 暗号化する際に装置固有暗号鍵を使用する
secret
private
パスワードを暗号化しません
encrypted パスワードを暗号化処理するかどうかを設定します。
このオプションを付加することにより、パスワードは暗号化済みと判定されます。※2
secretまたは、privateと組み合わせて使用するため、secret、privateの指定が無い場合は、encryptedを指定することは出来ません。
encrypted パスワードを暗号化データとして扱いません
※1:このオプションは、設定するとすぐに有効となり、パスワードが暗号化されて表示されencryptedオプションが自動的に付加されます。
※2:パスワードが既に暗号化済みの場合は、このオプションを指定する必要があります。

※:パスワードの暗号化は、F100:V02.08(00)以降サポート


この設定を行わない場合

接続相手に、認識ユーザID、パスワードを送信しません。


共有および装置固有暗号鍵について

secretオプションを指定した場合は、Fシリーズ共通の鍵を使って暗号化するのに対して、privateオプションを指定した場合は、装置固有の鍵を使って暗号化します。
そのため、privateオプションはsecretオプションに対してセキュリティ上、優れますが保守などにより装置の入れ替えが必要となった場合に、設定内容を他の装置に適用することが出来ません。


設定モード

基本設定モード


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