ip route

本装置の、IPv4スタティックルートを指定します。
PPPoEやEWAN使用する場合は、NexthopのIPアドレスがわからないケースがありますので、Nexthopとしてインタフェースを指定することもできます。
NexthopとしてEWANインタフェースを指定できるのは、WAN側の運用形態がDHCPクライアントの場合のみです。
この場合、"nexthop"はDHCPサーバから取得した"default gatewayのIPアドレス"となります。
refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 192.168.1.0/24宛のNexthopを192.168.2.254とする場合

Router(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 192.168.2.254


設定例2 192.168.1.0/24宛のNexthopを、PPPoE1インタフェースとする場合

Router(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 pppoe 1


設定例3 デフォルトルートをPPPoE1インタフェースとする場合

Router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 pppoe 1


コマンド書式

ip route <宛先ネットワーク> <マスク> { <NextHop> | <インタフェース名>| connected { ipsecif <1-500> | null 0 } lan <1-1> | ewan <1-2> | vlan <1-16>} [<distance>]


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
宛先ネットワーク スタティックルーティングの宛先ネットワークアドレス IPv4アドレス形式 省略不可
マスク 宛先ネットワークに対するマスク IPv4アドレス形式 省略不可
NextHop 宛先へ到達するためのNextHopのIPアドレス IPv4アドレス形式 インタフェース名を設定する必要があります。
インタフェース名 宛先へ到達するためのインタフェース名
PPPoEのように、NextHopのIPアドレスが明確にわからない場合に指定します。
ewan 1〜2
pppoe 1〜24※1
tunnel 1〜32
NextHopのIPアドレスを設定する必要があります。
connected ipsecif <1-500> 宛先への経路として、IPsecインタフェースを指定します。 ipsecif 1〜500※2
connected null 0 廃棄用の宛先経路情報とします null 0
connected lan <1-1> 宛先をLANインタフェースのconnectedとして扱います。 lan 1〜1
connected ewan <1-2> 宛先をEWANインタフェースのconnectedとして扱います。 ewan 1〜2
connected vlan <1-16> 宛先をVLANインタフェースのconnectedとして扱います。 vlan 1〜16
distance スタティックルーティングのdistance値を指定します。 2〜255※3 1
最大エントリ数
 F80/F100:256エントリ(ルーティングテーブル自体は512エントリ)
 F1000:1024エントリ(ルーティングテーブル自体は2048エントリ)


※1:F80の場合は、1〜5
※2:F80の場合は、1〜32、
   F100の場合は、1〜100になります。

※3:distance値に255を設定した場合、その経路情報は無効扱いとなります。
※:Connected Routeに関する指定は、F100:V02.04(00)以降サポート


この設定を行わない場合

スタティックルーティングは設定されません。


(参考)他のプロトコルのdistance値

他のプロトコルのdistance値は、以下のようになっています。
プロトコル デフォルト値 備考
スタティック 1 変更可能
直接ルート - 変更不可
BGP(external) 20 変更可能
BGP(internal) 200
BGP(local) 200
RIP 120 変更可能
OSPF(external) 110 変更可能
OSPF(inter-area) 110
OSPF(intra-area) 110
IKEルート 0 変更不可
SA-upルート 0 変更可能
REDUNDANCYルート 0 変更可能
EventActionルート 1 変更可能
AutoConfig 0 変更不可


設定モード

基本設定モード

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