qos frame-length-offset

CBQによって帯域制御が行なわれる場合、帯域計算で使用するフレーム長の補正値を指定します。
帯域計算は、適用するインタフェースごとに予め定められたフレーム構造を想定して行なわれますが、必ずしも現実と一致しない場合があるため、必要に応じて本コマンドによって補正を行ないます。
補正した結果が適用するインタフェースごとに予め定められた最小フレームサイズを下回った場合、最小フレームサイズが用いられます。最小フレームサイズについては、下記の「最小フレームサイズに関して」を参照して下さい。

refreshコマンド後に有効になるコマンドです。


設定例1 帯域計算で使用するフレーム長を20オフセットさせる

Router(config)#interface ewan 1
Router(config-if ewan 1)# qos frame-length-offset increment 20


コマンド書式

qos frame-length-offset {increment < オフセット値 >|decrement < オフセット値 >}


パラメータ

パラメータ 設定内容 設定範囲 省略時の値
increment フレーム長を増加させる場合のオフセット値を設定します。 0〜127 省略不可
decrement フレーム長を減少させる場合のオフセット値を設定します。 0〜128 省略不可


この設定を行わない場合

フレーム長補正は行ないません。


最小フレームサイズに関して

・ IPsec-IFの場合
 SIF内部設定値 + 最小フレーム長(64bytes) − FCS(4bytes)

・ DIALER-IFの場合
 DIALER内部設定値

・ 上記以外のIFの場合
 PIF内部設定値 + 最小フレーム長(64bytes) − FCS(4bytes)

インタフェースがPPPを利用する場合、PPPカプセル化処理の際にエスケープ処理が行なわれますが、帯域計算はPPPカプセル化前に行なわれるため、エスケープ処理の効果を正確に補正することはできません。なお、PPPoEカプセル化ではエスケープ処理が行なわれないため、このような制限は発生しません。

設定モード

LANインタフェース設定モード
EWANインタフェース設定モード
PPPoEインタフェース設定モード
ダイヤルアップインタフェース設定モード(F100のみ)
VLANインタフェース設定モード
トンネルインタフェース設定モード

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