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RA-Proxyについての機能概要
2010年10月08日 初版

1.概要

RA-Proxy機能とは、RA(Router Advertisement)を受信したインタフェースとは異なるインタフェースのIPv6グローバルアドレスに使用する機能です。
フレッツネクスト等の、RAによりプレフィックスを割り当てられるネットワークサービスで利用することができます。

構成図1

2.必要な設定

2.1.受信インタフェースの設定コマンド

interface [受信インタフェース]
 ipv6 enable
 ipv6 nd receive-ra prefix-delegation [転送先インタフェース]

※複数のインタフェースから、同じインタフェースへ転送することはできません。

2.2.転送先インタフェースの設定コマンド

interface [転送先インタフェース]
 ipv6 enable
 ipv6 nd send-ra
 ipv6 address autoconfig

2.3.設定コマンド例

受信インタフェースがEWAN1で、転送先インターフェースがLAN1の場合

設定例

Router(config)#ipv6 route ::/0 ewan 1
Router(config)#
Router(config)#interface ewan 1
Router(config-if ewan 1)# ipv6 enable
Router(config-if ewan 1)# ipv6 nd receive-ra prefix-delegation lan 1
Router(config-if ewan 1)#exit
Router(config)#
Router(config)#interface lan 1
Router(config-if lan 1)# ipv6 enable
Router(config-if lan 1)# ipv6 nd send-ra
Router(config-if lan 1)# ipv6 address autoconfig
Router(config-if lan 1)#exit

3.動作

3.1.動作概要

RA-Proxy機能は、RAで通知されるプレフィックス情報を、通知されたインタフェースとは異なるインタフェースで利用する機能です。
RAで通知されるプレフィックス以外の情報(MTU、最大ホップ数など)は、受信したインタフェースで利用します。

3.2.RA転送先インタフェース down時の動作

RA転送先インタフェース down時の動作

lan1からRAが送信されるタイミングで、elogに "sendmsg error"が記録されます。

3.3.RA受信インタフェース down時の動作

RA受信インタフェース down時の動作

インタフェース down後、60秒以内にRA Routerが存在しない旨のslogが出力され、別インタフェースで使用していたプレフィックスが使用不可になります。
RAでプレフィックス情報を広告する設定になっている場合は、プレフィックスオプションなしのRAが送信されることになります。

3.4.RA Router down時の動作

RA Router down時の動作

RA Routerのdown発生後、60秒以内にRA Routerが存在しない旨のslogが出力され、別インタフェースで使用していたプレフィックスが使用不可になります。
RAでプレフィックス情報を広告する設定になっている場合は、プレフィックスオプションなしのRAが送信されることになります。

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