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FITELnet技術情報

FITELnet F2200とFITELnet-F2000の違いについて
2015年02月13日 初版
FITELnet F2200とFITELnet-F2000とでは以下のような違いがあり、それぞれについて説明します。
  1. 機能の違いについて
  2. コマンド書式の違いについて
  3. フィルタリングにおけるESPパケットの扱いについて

1. 機能の違いについて

F2200では次の各機能を拡張、変更しています。

○:サポート
−:未サポート

項目 FITELnet F2200 FITELnet-F2000
インタフェース LAN 10/100/1000BASE-T 8ポート 10/100BASE-TX 8ポート
10/100/1000BASE-T 2ポート
1000BASE-SX/LX
※10/100/1000BASE-Tと排他利用です。
2ポート
WAN 10/100/1000BASE-T 2ポート 10/100/1000BASE-T 2ポート
1000BASE-SX/LX
※10/100/1000BASE-Tと排他利用です。
2ポート 1000BASE-SX/LX
※10/100/1000BASE-Tと排他利用です。
2ポート
USB USBモデム(リミッタ機能あり)
USBメモリ-ログ保存
ファームインストール
2ポート
ISDN USB-TA対応。
※ただし、以下の動作は未対応。
ISDN着信(callback含む)
MP接続
HSD接続
2箇所同時接続
コンソールポート RJ45 DSUB9pin
自動インストール機能
IPsecスループット 2Gbps 900Mbps以上
冷却方式 FAN×2による強制空冷 FAN×2による強制空冷
温度による回転数調整機構あり 温度による回転数調整機構なし
温度ーイベントアクション連携あり 温度ーイベントアクション連携なし
経路数 (スタティック経路数) 60,000(30,000) 20,000(10,000)
IPv6アドレス(最大エントリ数) 256(装置全体) 64(装置全体)
UnicastRIPピア数 32 500
BGPピア数 500 24
PPPoEパススルー
PPPoE下位インタフェース LAN, EWAN1,2 , VLAN EWAN1,2
IPsec対地登録数 2000 1000
IKEバージョン V1 / V2 V1
外部→内部 ESPパケットに対するfilter/QoSの適用(ipsecif使用時)
LAN-SW 入力優先制御 入力ポート、802.1p 802.1p,DSCP
LAN-SW 端末情報表示
LAN-SW LAG
DHCPサーバ機能 インタフェース LAN, EWAN1,2 , VLAN LAN, EWAN2
自動的にデフォルトゲートウェイが登録される
インタフェース数 loopback 100 32
tunnel 2000
自側トンネルエンドポイントアドレスに、インタフェースアドレスを参照できる機能サポート
500
ipsecif 2000 1000
dialer 20
bvi 100
usb-ethernet 2
NAT NATセッション数 65535 40000
学習フィルタリング 学習フィルタリングエントリ数 65535 40000
event-action event-class 2000
指定時間経過後に状態変化する機能サポート
1000
event-action 2000 1000
icmp-class 2000 1000
ログ保持件数 tlog 256 32
elog 1024 128
vpnlog 10000 4096
slog 10000 1024
flog 4096 128
ttrlog 5000 1000
MPSA サーバ機能
クライアント機能
L2TPv3機能
インターナルブリッジ数 100 16
Layer2回線冗長
Layer2中継 全VLAN-ID透過(ether-port)
Layer2中継 QoS
MACアドレスフィルタリング
UPnP
SSHサーバ 最大セッション数 2 1
バージョン V1.5, V2 V1.5
Managementボタン
INFO LED
  • サポートしているSFPがF2000と異なります。
    F2200ではF2200用SFPを使用してください。
  • DHCPクライアント機能
    F2000では、Routerオプションで通知されるIPアドレスが自動的に装置のデフォルトルータに登録されますが、F2200では登録されません。
    Routerオプションで通知されるIPアドレスをデフォルトルータにしたい場合は
    以下の設定を行ってください。

    ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 ewan 1

    ★ DHCPクライアント機能をewan1で利用する場合
    DHCP接続 〜Yahoo! BB など PPPoEを使用しないADSLサービスをご利用の場合〜

  • ewan 1 と ewan 2をブリッジ中継する場合の設定方法が異なります。
    F2000では ewan 1 と ewan 2 に、同一ブリッジグループを設定
    F2200では ewan 1 と ewan 2 で、同一インターナルブリッジを設定

2. コマンド書式の違いについて

2-1.F2200では次の各コマンドの書式を変更しています。

設定コマンド

(基本設定モード)
line設定モードへの移行コマンド
F2000 line ewan
F2200 line ewan <1-2>

2-2.F2200では次の各コマンドおよびオプションを削除しています。

設定コマンド

(基本設定モード)
・ip dhcp-client dont-register-implicit-default-route
・linkdown-detect
  ※linkdown-detectの設定が無い状態でも、LAN側ポートのリンクダウンを
    検出してインタフェースをダウンする動作を行います。

3. フィルタリングにおけるESPパケットの扱いについて

3-1.F2200でルートベースのIPsecの場合

F2200ではIPsecインターフェースを使ったルートベースのIPsecの場合、ESPパケットの受信は例外扱いされず、フィルタリングの対象となります(F2000と同じ動作)。従って、下記のようにESPパケットの受信を許可する設定が必要になります。

access-list 2200 permit udp any eq 500 host 200.200.200.1 eq 500
access-list 2200 permit esp any host 200.200.200.1
                 ★ESPパケットの受信を許可する設定が必要
access-list 2200 deny ip any any

interface pppoe 1
  ip address 200.200.200.1
  ip access-group 2200 in
exit

interface ipsecif 1
  crypto map KYOTEN1
exit

*ESPパケットを復号化した後のパケットに対してフィルタリングを適用したい場合には、IPsecインターフェースにてフィルタリングの設定を行います。

 

3-2.F2200でポリシーベースのIPsecの場合

ESPのパケットを受信しても例外扱いされてフィルタリングの対象とはならず、復号化後のパケットがフィルタリングの対象となります(F2000と同じ動作)。

access-list 2200 permit udp any eq 500 host 200.200.200.1 eq 500
access-list 2200 permit ip 192.168.1.0 0.0.0.255 192.168.0.0 0.0.255.255
                 ★復号化後の通信を許可する設定が必要
access-list 2200 deny ip any any

interface pppoe 1
  ip address 200.200.200.1
  ip access-group 2200 in
  crypto map KYOTEN1
exit

 

*上記3-1、3-2はIPv4 over IPv4のIPsecの場合となります。IPv4 over IPv6のIPsecの場合、ルートベース、ポリシーベースにかかわらず、F2000、F2200とも受信したESPのパケットはフィルタリングの対象となります。

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