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古河電工時報 第104号

液化二酸化炭素の深海搬送用可撓性パイプライン

石井健一,福 唯志,矢木橋清智,安部 智

概要

二酸化炭素の深海隔離は地球温暖化対策の有力な手段の一つと考えられており,各種の技術開発と環境面への影響に関する調査研究が行われている。地球環境産業技術研究機構と古河電工は洋上基地から垂下させた可撓性パイプラインにより3000m以上の深海底に液化した二酸化炭素を搬送し,貯蔵するための共同研究を実施している。日常の産業活動により排出される二酸化炭素を回収し液化して深海まで搬送するためのトータルシステムについて概念設計を行い,その中でも特に重要な要素技術となる軽量で機械的強度及び耐久性に優れるパイプ構造の開発を進めてきた。今回,第一次試作パイプの評価試験が進み,基本特性の一部が明らかになったのでこれらについて報告する。


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