ページの始まり



古河電工時報 第104号

5182硬質板の曲げ加工性に及ぼす製造因子の影響

鈴木 覚,松浦浩之,東海林 了

概要

5182硬質板は飲料用缶のエンド材,タブ材等に広く用いられている。この飲料用缶エンドにおいて形状の工夫により耐圧強度を向上させたフルフォームエンドが近年の主流になりつつあり,これにより材料を従来に比べ薄肉化できる利点がある。しかしこのフルフォームエンドに成型する場合は非常に厳しい曲げ加工性が要求され,これを満たさないとエンドが内圧により反転したときに亀裂が入り内容物が漏洩する場合がある。
本研究ではこのフルフォームエンドに適した5182硬質板の製造因子について検討した。その結果,不純物量及び最終冷間圧延率が大きく曲げ加工性に影響を及ぼすことを見出し,これを考えたうえでの対策材の製造方法についてまとめたので報告する。


ここからサブカテゴリメニュー

サブカテゴリメニューここまで


ページの終わり