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古河電工時報 第105号

地上デジタル放送実証実験用長距離光中継回線

石井幸生,元吉智宏,篠田誠也,江頭幸宏,加藤祐司

概要

東京通信ネットワーク(株)と古河電工は,社団法人電波産業会(ARIB)で実施している「地上デジタルテレビジョン放送暫定方式」に基づく実証実験の同時送信(SFN: Single Frequency Network)実験用として,東京・芝局から千葉・佐原局まで光回線を構築した。 光伝送システムは,芝局の1.55 μm帯外部変調型光送信機,中継局舎の光ファイバ増幅器,佐原局のAGC機能付き光受信機から構成されており,UHF帯(中心周波数485.15 MHz)のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号をそのまま光信号に変換し,光強度変調して伝送する方式を採用している。170 kmの長距離伝送は,光ファイバ増幅器5段の縦属接続により実現している。 OFDM信号の光伝送後のビット誤り率評価では,OFDM変復調器のBack to back接続と比較してビット誤り率の劣化はなく,良好な特性が維持されている。今回の実験評価にて,170 kmに及ぶOFDM信号用長距離光伝送回線が構築できることを実証した。


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