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古河電工時報 第108号

1300nm帯 GaInNAs系高温度特性レーザ

清水 均,熊田浩仁,内山誠治,粕川秋彦

概要

1.3 μm帯の光加入者用光源や面発光レーザとして期待される,GaAs基板上のGaInNAs系レーザの検討をガスソースMBE法により行った。GaInNAsにSbを微少量添加したGaInNAsSbレーザで,波長1.258 μmでの室温CW動作を達成した。GaInNAsを用いたレーザでは過去の報告例中,最も低いしきい値電流と同等であり,(12.4 mA@25℃),なおかつ,高特性温度(T0=157 K)で,100℃以上の高温までCW発振した。この特性は,これまで報告されている端面出射型GaInNAs系レーザの中で最高の特性である。また,1.2 μm帯GaInAs系レーザも,これまでの過去の報告例中,最も低いしきい値電流(6.3 mA)で,なおかつ,高特性温度(T0=256K)でCW発振した。GaInNAsSbレーザは,ペルチエフリーの光加入者用光源や面発光レーザ素子として非常に有望である。


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