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古河電工時報 第108号

架空送電線用複合がいしの開発(その2)

小林 哲,松崎 豊,新子谷悦宏,木股隆三

概要

当社の複合がいしはシリコーンゴム外被を端末金具部までかぶせて一体成形することによる水密構造を特徴としている。沖縄において1995年から実規模がいしで77 kV課電ばく露試験を5年間実施したが劣化は見られておらず,また実規模がいしでIEC61109 Annex Cに準拠した加速劣化試験を行っても劣化は見られないことから十分な信頼性があることがわかった。更に複合がいしの使用寿命推定として漏れ電流をパラメータにして課電ばく露試験と加速劣化試験により評価すると,沖縄のように厳しい海塩汚損環境下でがいし表面にわずかな劣化が生じる年数として34年以上との結果が得られ,実用上十分な耐用年数であることを確認した。


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