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古河電工時報 第109号

偏波保持光ファイバ

荒井慎一,齋藤裕文,小山直人,中村肇宏,横溝健二,相曽景一

概要

偏波保持光ファイバがWDM伝送用の光学部品の一部として注目を再び集めている。特にPANDA型の偏波保持ファイバは低損失で偏波クロストーク特性に優れており温度変化や機械的な外乱にも良好な偏波保持特性を示すので,光学部品の端末として多く利用されている。当社では,難燃化へ対応するための難燃被覆化や,980 nm用の偏波保持光ファイバを開発した。また,複屈折と伝送損失がトレードオフの関係にあるPANDAファイバであるが製法の改良により高複屈折かつOH基ロスを低減したファイバを実現した。更に,波長分散を制御した光ファイバを偏波保持化することにより新たな機能を実現し,今後の適用領域の拡大が期待される。


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