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古河電工時報 第110号

光ファイバーコート材の新評価法

伊藤貴和,宮城秀文,藤原 大,加納義久

概要

光ファイバーのコート材に用いられるUV硬化樹脂は,その硬化度によって物性が変化しファイバーの光伝送特性に影響を与えることが知られている。製品の品質を安定化させるためには,ファイバー上に樹脂が被覆された状態でコート材の硬化度を評価することが必要である。我々は,UV樹脂が二重に被覆された光ファイバーについて,剛体振り子型粘弾性装置を用いて対数減衰率の温度依存性を測定した。その結果,光ファイバーの上の皮膜樹脂の硬化度とUV照射量の関係を明らかにした。一方,光ファイバーの生産性を向上させるため高速硬化性のUVコート材を開発することは必須である。しかし,そのUV硬化速度は非常に短時間のうちに反応が進行するためこれまでに有力な評価方法を確立することは困難であった。今回,Fast Oscillation Modeプログラムを組み込んだレオメータを用いることで光照射下でのUV硬化性樹脂の弾性率の時間変化を評価することができた。


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