荒川智志,井藤光正,中崎竜介,粕川秋彦
概要
半導体結晶成長装置であるMOCVD法において,エッチング効果を有する四臭化炭素(CBr4)を供給することで,in-situエッチングとAl系材料の選択成長を実現した。エッチングでは,膜の材料により特性が大きく異なり,InPの供給律速の良好なエッチングから,Alを含むことによる完全なエッチング停止まで得られた。更に,続けて行った成長では,界面不純物の低減等,in-situエッチングの効果が確認できた。また,選択成長では,マスク上のポリの析出が完全に抑えられたとともに,良好な発光特性も得られ,デバイス応用への可能性を得た。