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古河電工時報 第112号

双ロール連続鋳造圧延法による熱交換器用アルミニウム合金フィン材の開発

川原 晃, 新倉昭男, 土公武宜

概要

高強度,高熱伝導性を満たした自動車熱交換器用アルミニウム合金フィン材を開発し,実用化した。このフィン材は双ロール連続鋳造圧延法を用いて鋳造したAl-Fe-Ni-Si系合金であり,金属間化合物を微細,密に分散させることによって強度増加を実現した。

本フィン材は0.06mmの板厚において,ろう付加熱(600℃,3分)後に130MPaの引張強度,50%IACSの導電率を持つ。自動車用熱交換器のフィン材として広く用いられているAl-Mn系(3000系)合金は,同条件で引張強度約110MPa,導電率は約40%IACSである。本フィン材は,純アルミ系(1000系)合金と同等の導電率を維持しながら強度を向上しており,熱交換器フィン材料の薄肉化を可能にする。


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