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古河電工時報 第115号

高性能内面溝付管LFタイプの開発

森康敏,橋爪利明,住友哲也,山本孝司

概要

現在の冷凍空調器に使用されている冷媒は,オゾン破壊係数(ODP)がゼロであるR410A,R407C等の代替フロンが主流となりつつあり,これら代替フロンを使用した空調機の開発及び商品化が急速に進んでいる。また,省エネ法改正に伴うトップランナー方式が導入され,2003年10月からルームエアコンは一定の省エネ基準を満たす必要があり,空調機の高効率化,省エネ化は重要な課題となっている。本報では新たに開発したLFタイプ高性能内面溝付管の代替フロンR410Aに対する伝熱特性について明らかにした。

高性能化に関しては,リード角を28°以上にした場合,凝縮熱伝達率の向上が顕著であった。例えば内表面積が同じで,リード角を13°から28°に大きくすると凝縮性能は36%向上した。蒸発性能はリード角の影響を受けにくく,主に管内表面積に比例して増加することが分かった。


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