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古河電工時報 第115号

デスクトップPC用ヒートパイプ式リモートヒートシンクの開発

志村隆広,野田一,島田守,木村裕一

概要

CPUなど発熱素子の発熱量の増加が進み,デスクトップPCでは発熱量が100Wにも達しつつある。一方で,従来の冷却方法ではヒートシンク外寸の制約から性能の限界が見えてきており,100Wを超える発熱素子の冷却を見据えた新たな冷却方法が望まれる。そこで,十分な放熱面積を持つヒートシンクを空きスペースに設置し,そこまで熱をヒートパイプで輸送するヒートパイプ式リモートヒートシンク(HP-RHS)について検討した。

その結果,例えば120mm角ファンで冷却するHP-RHSにおいて,150W程度までの発熱量であればCPUケース温度と雰囲気温度の温度差を30℃以下に保てることを実験で示すことができた。このように,100Wを超える発熱素子の冷却が可能な,実用的で静音性にも優れたヒートシンクを開発することに成功したので報告する。


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