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古河電工時報 第115号

長波長面発光レーザ(VCSEL)モジュール

根角昌伸,岩瀬正幸

概要

新しい材料系GaInNAsSbの長波長1300nm帯面発光レーザ(VCSEL:vertical cavity surface emitting laser)チップを使用した光モジュールの開発を行った。本モジュールは,VCSELチップが持つポテンシャルを最大限利用し,従来必要であったレンズ,アイソレータ等の部品を無くした構造とした。また,オリジナルな平面実装(アッセンブリ)と高精度な樹脂成形体パッケージによる無調心組立構造を採用することで組立を容易にし,低コスト及び超小型(mini-TOSAサイズ)の光モジュールを実現した。得られた特性は,SMファイバとの結合効率がレンズレスで60%以上,光出力-5dBm以上であり,アイソレータレスで2.5Gbps,20kmの信号伝送を確認した。今後,市場の伸びが期待されている小型トランシーバ(SFF・SFP・XFP規格など)に適用できる。


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