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古河電工時報 第123号

イットリウム系高温超電導電力ケーブルの開発

向山晋一、八木正史、平田平雄、 鈴木光男、長屋重男、鹿島直二、塩原融

概要

高温超電導電力ケーブルは大容量送電,コンパクト,低損失及び低コストを同時に実現できる送電ケーブルであり,将来の送電ケーブルとして実用化が期待されている。特にイットリウム系超電導線材は,高い臨界電流と低コスト化が見込まれることより,適用線材として有望である。古河電工では(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「超電導応用基盤技術研究開発(第Ⅱ期)」を,(財)国際超電導産業技術研究センター(ISTEC)を通じて受託し,イットリウム系超電導ケーブルの開発をスタートした。この中でイットリウム系超電導線材の超電導ケーブルへの適用性について調査し,イットリウム系超電導線材の有効性を確認した。更に高温超電導電力ケーブルの開発上重要な交流損失低減技術と,ケーブル構造及び中間接続部の開発を行い,10m長の超電導ケーブルを試作し評価実験を実施した。その結果良好な特性を有することを確認した。


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