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古河電工時報 第123号

バイオマスプラスチックの電線への適用評価

福嶋將行、秋月一能、水野晃一、西口雅巳

概要

電線に使用されるプラスチックは石油を原料として製造されているが,原油価格の高騰・変動及び化石資源の枯渇問題といった背景から石油代替原料由来のプラスチック製品の開発は急務である。当研究では中でも特に注目されている植物由来プラスチックを電線材料へと適用することを目的とした。植物由来プラスチックとしてはポリ乳酸及びポリブチレンサクシネートを選択し,課題の抽出を行った。その結果,ともに耐久性と柔軟性が不足していることが分かった。耐久性(加水分解性)はポリカルボジイミドを用いることで向上し,柔軟性はアルキルアクリレート系ブロックコポリマーとアロイ化させることで改善することが分かった。


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