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古河電工時報 第125号

押出発泡法による光反射シートの開発

稲森康次郎、大来 裕、山崎宏行

概要

気泡を微細化することにより光反射特性を高めた発泡シート(古河電気工業製MCPETR)がある。MCPETは反射性能が高く成形性も優れるものの,バッチ発泡法で製造されているため,必ずしも製造効率は高いとはいえなかった。そこで,製造効率のよい押出発泡法で光反射率の高い発泡シートを得ることを目指した。
樹脂発泡シートの場合,反射率に大きく影響する因子はシートの厚さ方向の気泡壁の数である。気泡壁の数が多いほど光が入射した方向に戻る可能性が増えるからである。ここでは,気泡が微細な厚肉の発泡体を押し出してから,シートの厚さ方向に圧縮することで気泡壁数を増やすことを試みた。結果として,押出発泡法で光反射率97.7%の発泡体を得ることができた。


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