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古河電工時報 第127号

石英系平面光導波路を用いたPBS 集積コヒーレントミキサの開発

井上 崇、川島洋志、松原礼高、奈良一孝

概要

デジタルコヒーレント通信方式で用いられる受信フロントエンドで必要な偏波ビームスプ リッタ(PBS)と90度ハイブリッドミキサを,石英系平面光導波路上に一括集積した光回路を開発し た。最初に,信号光用PBS を二段型マッハツェンダー干渉計で構成し,30 dB 以上の高い偏波消光 比を達成したPBS集積ミキサチップの開発を行った。次に,チップサイズの小型化を目指して導波 路の比屈折率差Δを1.8%に高め,更に折り返し導波路により構成された回路レイアウトを導入する ことで,12 mm×12 mmの超小型PBS集積ミキサチップを実現した。開発した各チップをデジタル コヒーレント受信機に組み込んで,40 Gbit/s及び100 Gbit/sの偏波多重四値位相変調信号を復調す る実験を行い,それぞれ良好な動作を確認した。


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