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古河電工時報 第131号

ナノ秒ファイバ型パルスレーザの開発

松下俊一、宮戸泰三、橋本 博、大谷栄介、内野竜嗣、藤崎 晃

概要

物質に入力する光エネルギーを時間的に制御できるパルスレーザは,レーザ加工分野のマーキングや微細加工で活用が進んでいる。近年,ファイバ型パルスレーザの登場により,高信頼,高輝度,メンテナンスフリーなどの特長から,これまで主流であったCO2レーザやYAGレーザからファイバ型パルスレーザへ置き換えが急速に進んでいる。スループットの向上や加工材料の適用範囲拡大のため,平均出力の増大や直線偏光出力,パルス幅や繰り返し周波数の可変性が求められる。当社では,これらの要請を満たすため,外部変調型と直接変調型のパルス光源を用い,その出力を偏波保持型YDF 光増幅器で増幅するMOPA(Master Oscillator Power Amplifier) 構成の偏波保持ファイバ型パルスレーザを開発した。波長1064nm,繰り返し周波数1MHz,パルス幅は100ns及び10nsにおいて,最大出力70W及び13Wを実現した。


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