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古河電工時報 第132号

ソフトウェアの派生開発におけるQCD改善への取り組み

清水信行、成井公一

概要

先行開発段階におけるソフトウェアの派生開発への取り組みを紹介する。先行開発段階におけるソフトウェア開発は新製品開発のための要素技術開発や性能評価のため多くの機能追加や修正,試行錯誤による仕様変更に対応する必要がある。追加/修正作業など短時間での対応が求められる案件では既存の業務標準プロセスに対して「ドキュメント類の作成に膨大な時間がかかる」,「修正/追加要求に伴うプロセスが定義されていない」,「修正/追加に伴う仕様がソースコードのどこに対応しているのか把握しづらい」などの課題があった。これらの課題を解決するため派生開発に特化したプロセスXDDP(eXtreme Derivative Development Process)を参考に各プロジェクトで派生開発プロセスを定義し運用した。その結果生産性/品質面で改善がみられた。本論文では現在開発中の「鉛バッテリー状態検知センサ」,「車載用近距離レーダ」のソフトウェア開発に派生開発プロセスを適用した結果を紹介する。


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