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古河電工時報 第132号

ヒートパイプを利用した車載用電子デバイスの温度マネジメントシステム

平澤壮史、池田匡視、佐々木千佳

概要

今後の大きな成長が見込まれるプラグインハイブリッド自動車(以下PHV)や電気自動車(以下EV)などの次世代自動車には、リチウムイオンバッテリなど種々の電装部品が適用されている。本稿では、これらに搭載される車載電子デバイスのために、均熱性に優れたデバイスであるヒートパイプを温度マネジメントシステムに利用することで得られるメリットを検討した結果を説明する。リチウムイオンバッテリ(以下LIB)の温度マネジメントについては、空冷システムと比較して体積が88%減少するにも関わらず、雰囲気温度35℃、発熱量3 Wのセル20個を35℃の冷却源で冷却した場合、ヒートパイプデバイスでは最高セル温度38.1℃、セル間温度差1.3℃に抑えられるなど冷却性能、均熱性に優れることがわかった。また、その他車載用インバータなどの電子デバイスの冷却に対しても、ヒートパイプシステムの適用可能性について説明する。


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