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古河電工時報 第133号

海外鉄道車両軽量電線用ハロゲンフリー材料の開発

千葉宏樹、西口雅己

概要

海外鉄道車両用電線には,垂直難燃性や高耐熱性,高温耐油性等に加えて,鉄道運転時の振動等に 耐えるために高い耐摩耗性が要求される。一方,鉄道車両の更なる軽量化のため電線被覆材の薄肉化 が求められており,一般的にその材料にはエンジニアリングプラスチック(以下エンプラ)が使用さ れているが,柔軟性や端末加工性に問題を有している。

今回,被覆材のベース材料として汎用ポリオレフィンを用いるとともに,当社独自のポリマー材料 技術を導入することで,エンプラ並みの諸特性に加えて,柔軟性や端末加工性においても優れ,従来 電線よりも薄肉化されて約15 ~ 35%の軽量化を達成できるハロゲンフリー材料の開発に成功した。


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