ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

パソコンが熱いのはなぜ? 縁の下で支える「放熱技術」

おもしろ「技術ワールド」

3F

放っておくと、パソコンでやけど! なんてことにも…

電気で動くものは、じつはみんな「熱くなる」

今の世の中、パソコンくらい使いこなせないと。調べ物はネットで、レポート作成も軽やかにキーを叩いて、そんな自分はクールな「デキルやつ」っと。取りあえず一区切りで、データをCDに保存しようかな……あれ?なんだかパソコンが熱くなってないか?

こんな経験、誰でもあるでしょう。他にも、携帯電話の充電器がじんわりと熱かったり、電球を交換しようと思って、無防備に触ったら「あっちッ!」とか。

そう、普段なにげなく使っている電気製品は、使用することによって「熱」を発生するようになるんです。これは、電気が流れる時の摩擦抵抗によるもの。「こすると熱が出る」という身近な現象が、目に見えないような電子の世界でも起きているのです。この原理を利用しているのが、電気ストーブやトースターなど、これらは、わざと抵抗が大きくて発熱しやすい金属を選んで電気を流し、熱をだしているんです。

高機能であればその分発熱量も多くなる、困った問題だけど、これが現実

パソコンの中でもっとも熱を発生するのはCPUですが、最近の高速・大容量化した機種は発熱量も高くなりがち。特にノートパソコンは、小さなボディに多様な機能を搭載しているから、温度も簡単に上がってしまう。半導体などの素子が詰め込まれた集積回路は、ちょうど満員電車のような状態で、冬でも熱いくらいです。何も対策を打たないで使い続けると、いつの間にかCPUの上で「温泉たまご」ができるほどに。最悪の場合、この熱によってCPUがダメージを受けて、「あぁ!データがぁ~」なんてことにもなりかねない。そうなれば、せっかくつくった宿題も、「お気に入り」を集めたWebも、メールも全てが失われてしまう。おまけにDVDやTVチューナーも壊れてしまったら……。だからこそ、パソコンを冷やす「放熱」が重要なんです。

転ばぬ先の杖ならぬ、「壊れる前の冷却」それがヒートシンク

もちろん、そんなことにならないように、CPUの熱を逃がす仕組みがあります。それが「ヒートシンク」と呼ばれる放熱システム。大型用から携帯機器用まで、さまざまなタイプがありますが、今回は、ノートパソコンに用いられる「ヒートパイプ式ヒートシンク」についてお話ししましょう。ヒートパイプとは、文字通り「パイプ」の中に液体(純水)を封入したもの。パイプの一端がCPUのそばにあり、液がCPUの熱を吸い取って蒸気になって、もう一端のボディの外面に接した部分に運んで放熱した後に液に戻る。熱を捨てたら、再びCPUのそばに戻って、と、このサイクルを繰り返す。この作用を「潜熱輸送」といって、この数年東京でのヒートアイランド現象の解消を目指して行われた「打ち水」も同じ効果が得られるのです。

ヒートパイプ 液体が熱を効率的に運ぶ「ヒートパイプ」

次のページへ

FLOOR NAVIGATION
3F おもしろ「技術ワールド」
  • 01 放熱技術
  • 02 超電導ケーブル
  • 03 次世代自動車
  • 04 スマートグリッド
  • 05 大容量光通信技術
2F 製品ができるまで
1F 技術の系譜

PAGETOP