target


target △ [[{add|set} name=< targetname >
	△ [dial=[< SNPAaddress >][*< subaddress >]]
	△[key=< mode >,< targetpassword >]△ [speed={64|56|piafs}]
	△[limiter={off|< hour >}]△ [cbmode=[off|client|server]]
	△[cbmethod=[isdn|none|client|server]]△ [cbdeny=[ok|no]]
	△[cbwaittimer=[< sec >]]△[cbdelaytimer=[< sec >]]
	△[host={[1|2|3|4]|default|< hostname >}]]
     |[delete {all|[name=< targetname >] [dial=[< SNPAaddress >][*< subaddress >]]
	△ [key=< mode >,< targetpassword >]
	△ [limiter={off|< hour >}] △[cbmode=[off|client|server]]
	△ [cbmethod=[isdn|none|client|server]] △[cbdeny=[ok|no]]
	△ [cbwaittimer=[< sec >]]△ [cbdelaytimer=[< sec >]]
	△ [host={[1|2|3|4]|default|< hostname >}]}]]

内容
ISDN回線のリモートターゲットとそのISDN番号,発着信認証モードとそのパスワードおよび連続接続リミッタ、データ通信接続におけるコールバックの設定を行います。

オプション
なし

パラメータ
add ISDNリモートターゲットテーブルを登録します。
set ターゲット名称(< targetname >)で指定されたISDNリモートターゲットに関する情報を更新します。
ターゲット名称に続いて、入力されたキーワードに対応する内容が更新されます。
前もって add によりデータが登録されていなければいけません。
delete[△all] 指定のターゲットテーブルを削除します。「all」を指定すると全エントリを削除します。
name=< targetname > ISDNリモートターゲットを指定します。
dial=[< SNPAaddress >] 宛先のISDN番号を市外局番から指定します。
*< subaddress > 宛先のISDNサブアドレスを指定します。
key=< mode >,< targetpassword > 発着信PPP認証モード(< mode >)と,その認証で使用されるパスワード(< targetpassword >)を指定します。発着信認証モードは以下のものから選択します。
モードnpncnn pppcpn cpcccn
発呼時認証方法無し PAP CHAP
着呼時認証方法PAPCHAP無し PAPCHAP無し PAPCHAP無し
speed={64|56|piafs} 接続する回線速度を指定します。
64通常のISDN回線接続を指定します。
56海外接続時等ベアラ接続時に指定します。
piafsPIAFS接続時に指定します。
注意
PIAFS端末側では発信者番号の通知を行うように設定してください。
limiter={off|< hour >] 連続接続リミッタを動作させるかどうかを指定します。この項目が指定されない場合はoffとなります。
cbmode=[off|client|server] コールバックする/しない。する場合はその方法を指定します。
offコールバックしません。
clientクライアントとして(登録するターゲットにコールバックを要求する場合)コールバックを利用する事を指定します。
serverサーバとして(登録するターゲットからコールバック要求を受ける場合)コールバックを利用する事を指定します。
注意
コールバックサーバをご利用になる場合はisdnコマンドで「着呼時無通信監視時間」を設定してください。コールバック要求によりコールバックサーバーが発呼した接続はこの「着呼時無通信監視時間」で監視され、切断されます。
cbmethod=[isdn|none|client|server] コールバック方法を指定します。
isdn発信者番号通知を利用した無課金コールバック
メモ
コールバックサーバとしてご利用になる場合、発信者番号通知が可能なルータおよびTAで同期PPP接続が着信できる装置であれば相手となる装置(コールバッククライアント)の機種は問いません。
コールバッククライアントとしてご利用になる場合、接続相手(コールバックサーバ)がMUCHO-TL/TL-DSUの他、MUCHO-STINFONET3790INFONET3791で御利用いただけます。
noneサーバの場合、CBCPでのコールバック要求を受けてもコールバックしないで接続します。
クライアントの場合、CBCPにおいて通常の接続を要求します。
clientサーバの場合、接続相手が指定した先にコールバックします。
クライアントの場合、isdnコマンドで設定された自局の電話番号をコールバック先としてサーバに通知します。
注意
この場合の自局電話番号は市外局番から設定してください。
serverサーバの場合、コールバック先は本コマンドで登録される番号を使用します。
クライアントの場合、コールバック要求時にコールバック先を指定しません。
cbdeny=[ok|no] コールバックが有効な時に通常接続を許可するかどうかを指定します。
okコールバックと通常の接続どちらも許可します。
noコールバックは許可しますが通常の接続は禁止します。
cbwaittimer=[< sec >]クライアント側で有効
コールバック要求を出してから、サーバからのコールバックされるまでの待ち時間を指定します。
cbdelaytimer=[< sec >]サーバ側で有効
コールバック要求を受けてから実際にコールバックを開始するまでの遅延時間を指定します。
注意
遅延時間を短くすると網により発呼が受け付けられない場合があります。コールバックが失敗するような場合はこの値を大きくしてみてください。
host={[1|2|3|4]|default|< hostname >} リモートターゲットに対応する自ホスト名称を指定します。その方法としてはhostnameコマンドで指定するインデックス値の指定,登録されているホスト名称での指定ができます。また,デフォルトホスト名に対しては"default"の指定ができます。

機能説明
パラメータ指定がない場合は設定内容の一覧を次の順番で表示します。

リモートターゲット名称
ISDN番号とISDNサブアドレス
発着信認証モード
ターゲットパスワード
接続回線速度
リミッタ時間
コールバックモード
コールバック方法
コールバック以外での接続指定
コールバック待ち時間
コールバック開始遅延時間
ホスト名称

リモートターゲット名称(< targetname >)」は、回線接続時にサーバとしてPAP/CHAP認証を行う場合、接続相手の「ログインID」を認証するための認証データになります。接続相手に通知してある「ログインID」の内容を「リモートターゲット名称(< targetname >)」に設定してください。
接続相手がMUCHO-TL/TL-DSUMUCHO-STの場合、その相手の「ログインID」は
hostnameコマンドで設定されるホスト名称に設定されていなければいけません。

ISDN番号とISDNサブアドレス」は発信者番号チェック時に使用する認証データになったり、ISDN回線着呼時の接続におけるインタフェースの決定に使用したりします。
着呼による接続しか行わず、接続時の認証にPAP/CHAP認証を行う場合に限りこの項目の設定は必要ありません。

ターゲットパスワード」は、回線接続時に行うPAP/CHAP認証で、接続相手の「接続認証パスワード」を認証するための認証データになります。
PAP/CHAP認証を使用して接続する場合は、接続相手の「接続認証パスワード」(MUCHO-TL/TL-DSUMUCHO-STにおいてはhostnameコマンドで設定する「PAPパスワード」、「CHAPパスワード」が対応します)に注意してください。

ホスト名称」は回線接続時に行うPAP/CHAP認証用の「ログインID」を示します。指定は hostnameコマンドで設定された内容だけが対象となります。

装置リセット後有効となった内容はtargetisコマンドで確認できます。
装置導入時は未登録状態です。

発信者番号チェックやPAP/CHAP認証に関する設定はisdnコマンドも参照してください。

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