MUCHO-TLおよびMUCHO-TL-DSUは、本年２月に発売しご好評をいただいている“ムーチョ”シリーズの新モデルとして開発したもので、従来の“ムーチョ”シリーズのルータ機能を継承しながら、アナログポートを2ポート搭載し、インターネット接続はもちろん、電話、ファクシミリなどのアナログ通信機器を直接接続することができる。 WAN回線はISDNおよびディジタル専用線に対応しており、NTTのOCN、日本テレコムのODNなどの通信サービスにも接続できる。
“ムーチョ”シリーズはインターネットやイントラネットに代表される情報通信ネットワーク市場の中で、SOHO（Small Office Home Office）のような中小規模のオフィスからコンシューマのネットワーク化の流れと、企業内ネットワークのブランチオフィスを含めた再構築（高密度とコスト指向の両立）の流れの二つのニーズに対応することを目標としており、今回発売する新モデルMUCHO-TLおよびMUCHO-TL-DSUは、アナログ機能を充実させることで、さらにユーザ層の拡大をはかっている。
MUCHO-TLおよびMUCHO-TL-DSUは、フレックスホン*1、ボイスワープ*2、なりわけサービス*3などのNTTのISDNサービスに対応しているほか、疑似フレックスホン*4にもフル対応するなど、アナログポートの機能が非常に豊富である。 また、市場ニーズの高まっているモバイル通信に関しては、PIAFS/αDATA方式*5に対応しているので、PHSモバイル端末からのデータ通信が可能であり、外出先からMUCHO-TLおよびMUCHO-TL-DSUを経由してメールの送受信やインターネットへのアクセスができる。 また、NAT+(plus)機能*6による複数端末のインターネット同時接続やDHCPサーバ機能*7によるIPアドレスの割り付け、Windows95対応の設定ユーティリティによる簡単設定など、従来の“ムーチョ”シリーズのルータ機能およびユーザフレンドリーな機能を継承している。
以上のような機能により、個人や中小規模オフィスのインターネット接続や、多くの拠点を有する企業のブランチオフィス側のルータとして幅広く活用できる。
MUCHO-TLおよびMUCHO-TL-DSUの特徴は以下の通りである。
なおMUCHO-TL-DSUは標準価格68,800円、MUCHO-TLは標準価格58,800円で、初年度50,000台の販売を目標としている。
用語解説：
| *1 フレックスホン： | NTTのISDNの有料付加サービスの一つ。コールウェイティング機能、通信中転送機能、着信転送機能、三者通話機能、の４つの機能の総称。 |
| *2 ボイスワープ： | NTTのISDNの有料付加サービスの一つ。フレックスホンの着信転送を強化した高機能な着信転送サービス。 |
| *3 なりわけサービス： | NTTのISDNの有料付加サービスの一つ。予め登録した電話番号から着信があった場合に、通常とは異なるベル音をならすサービス。 |
| *4 疑似フレックスホン： | フレックスホンと同等のサービスを、NTTとの契約なしに擬似的に本装置が行う機能。 |
| *5 PIAFS/αDATA方式： | PHSで32kbpsのデータ通信を行うための方式で、PIAFS方式とαDATA方式の2つがある。 PIAFSは、PIAF (PHS Internet Access Forum) で策定された業界標準規格。 αDATAは、ＤＤＩポケット電話グループの提供するメディア変換方式。 |
| *6 NAT+(plus)機能： | NAT（プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換することで既存のプライベートIPアドレスを変更することなく、インターネットに接続できる）機能を強化した当社の独自開発機能。一つのグローバルIPアドレスに複数のプライベートIPアドレスを集約できるので、ダイヤルアップ端末型契約で複数の端末をインターネットに同時に接続することができる。 |
| *7 DHCPサーバ機能： | Dynamic Host Configuration Protocolの略。端末に動的にIPアドレスやデフォルトゲートウェイのアドレスを割り当てるネットワークの管理用の機能。これにより、LAN上の端末の増設／移設の付加が大幅に軽減される。 |
| *8 DSU内蔵タイプ／非内蔵タイプ： | DSUとは回線接続装置（Digital Service Unitの略）で、電話回線とディジタル通信機器を接続するために必要な機器。本装置は、DSUを内蔵したタイプと内蔵されていないタイプの２タイプを用意している。 |
| *9 フィルタリング： | パケット（データ）の情報によって、そのパケットを中継したり遮断したりする機能。 本装置では、プロトコル、送信元アドレス、送信元ポート番号、宛先アドレス、宛先ポート番号、送受信インターフェースによるフィルタリングが可能。 |
| *10 コールバック機能： | 電話を着信後、発信者に自動的に電話をかけ直す機能。コールバックすることで、通信料金の一元管理やセキュリティの確保が実現できる。 |
| *11 GUIソフト： | GUI（Graphical User Interface）を利用した設定用ソフトのこと。グラフィカルに形成されたアプリケーションの指示に従って必要な部分の項目を入力するので、コマンドを入力したりメニューを選択する形式よりも簡単に装置の設定を行うことができる。 |
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