古河電工はこのたびネットワークセキュリティビジネスを強化し、VPN関連の各種新製品の発売、従来製品の機能強化と価格変更によるラインナップの拡充を行い、Eコマースやインターネットセキュリティの普及に貢献していく。
当社は、国内で高シェアを有するルータを核としたインターネットソリューション事業を展開しているが、その一環としてVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク(※1))分野の製品開発をいち早く推進し、VPNの業界標準規格である「IPsec(※2)」を用いた製品の製造・販売を行ってきた。
今回の内容は以下の4点である。
- A)電子認証(※3)対応VPNルータ「MUCHO−EV/PK」の発売
VPNルータMUCHO-EVをベースに、電子認証局(※4)によって行われる高度なセキュリティシステムである電子認証に対応する新商品を投入することで、セキュリティ確保とネットワーク運用費用削減のベストソリューションを提供可能とする。標準価格118,000円、9月1日より発売。
https://www.furukawa.co.jp/network/mucho/e/mucho-evpk.html
標準価格12万円未満のアクセスルータでの電子認証対応は、国内のみならず世界初であり、ブランチオフィスを多く有するネットワークのエクストラネット加入を飛躍的に容易にする。後述のVPNボックスINFONET−VP100が国内製品で初めて取得したICSA社の認定(※5)を、MUCHO−EV/PKでも取得することを予定している。
- B)モバイルVPN対応ソフトウエア「INFONET−VPN Client」の発売
自宅のパソコンや出張先でモバイルパソコンからダイヤルアップによるVPN接続を可能にするソフトウエア。従来VPN専用装置やVPNルータを経由しないと実現できなかったVPN通信がセキュリティを確保しつつ、回線コスト削減して簡単に実現できる。電子認証及び、電子認証証明書自動更新プロトコルもサポートしており、標準価格20,000円〜(1クライアント)、9月1日より発売。
https://www.furukawa.co.jp/network/sec/client/client.html
既に米国で多くの市場実績を有する米国IRE社(Information Resouce Engineering,Inc)製のSafeNet/Soft-PKをベースに当社がVPNシリーズとして開発した。対応OSは:Windows 95,98,2000,NT4.0server,NT4.0workstation
- C)VPNルータ「MUCHO−EV」を新価格98,000円に改訂。
VPN対応ルータMUCHO-EVは99年6月の発売以来、多くのVPNネットワークに採用されてきたが、電子認証対応VPNルータMUCHO−EV/PKの発売に際して、標準価格を従来の138,000円から98,000円に価格変更する。DSU内蔵のVPNルータとしては初の10万円を切る価格としている。9月1日より新価格を適用する。
https://www.furukawa.co.jp/network/mucho/e/mucho.html
- D)VPNボックス「INFONET−VP100」の機能強化
VPNセンター機としてVPNネットワークの中心となるINFONET−VP100(標準価格498,000円)について、冗長構成のサポートとログ機能強化の機能強化を行う。冗長構成により2台のINFONET−VP100で常時バックアップの構成を構築でき、信頼性の高いネットワークを実現する。またログ機能強化により従来のVPNセッション情報に加えて、通信量、アクセス状況、廃棄パケットなどを集計できるようになり、ネットワーク管理者のセキュリティチェックの作業負荷を大幅に削減できるようになっている。
2000年2月の発売開始以来、電子認証対応、暗号化方式3DESサポートなどいち早く機能拡張を行っており、また2000年7月には、国内製品で初めて米国ICSA社の認定(※5)を取得した。
当社のVPN関連製品は、既に多くの導入実績を有している。MUCHO−EVは小規模オフィス向けのVPNルータとして、1999年6月にいち早くIPsec−VPNをサポートし、NTTコミュニケーションズ殿のOCNビジネスパックVPNにも採用されている。また2000年2月には中規模VPNセンター機INFONET-VP100を発売した。
今回のラインアップ拡充、機能強化を契機に当社は、センター/リモート/自宅クライアント/モバイルなど幅広いユーザニーズに対応した使用環境でのVPNソリューションを提供し、ネットワークセキュリティ構築ビジネスに注力する。
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