TA機能使用方法と注意点
MUCHO-EをTAとして使用する場合の,使用方法と注意点です。
MUCHO-Eでは,TA機能をサポートしていますので,LANボードを持たない端末でも,端末のシリアルポートにMUCHO-Eをつなぐことでインターネットに接続することができます。ただし,MUCHOのTA機能を使用できるのは,Windows95/98/NT のみです。
■インターネットに接続するまでの作業の流れ
- MUCHO-Eと端末を接続する↓
MUCHO-EのシリアルポートとパソコンのシリアルポートをRS-232Cケーブルで接続します。接続にはストレートケーブルを使用してください。
- 端末に接続ソフトウェアをインストールする↓
ダイヤルアップ接続用のソフトをインストールします。Windowsの取扱説明書などを参照して設定してください。
- 端末にモデム設定ファイルをインストールする↓
MUCHO-Eに付属のモデム設定ファイルをインストールします。
- プロバイダの設定をする↓
ダイヤルアップ接続ソフトなどにプロバイダから通知された内容などを設定します。
- インターネットに接続する
すべて設定が終了したら,ダイヤルアップ接続ソフトを使い,プロバイダに接続します。
■TA機能を利用する場合の注意点
- MUCHO-EをTAとして発信する場合
サブアドレス付きで発信すると,次にサブアドレスのつかない場所に発呼しても,サブアドレスを付けて発信してしまいます。
サブアドレス付きの発信をした後に,サブアドレスなしの発信をする場合は,MUCHOをリセットする必要があります。
リセットする方法は,「reset」コマンドを入力するか,装置背面のリセットスイッチを押してください。
(この現象は,ファームウェアV01.12以降で改修されています。ファームウェアをダウンロードする場合はこちら)
- MUCHO-EをTAとして着信させる場合
TAで着信する部分とルータで着信する部分のISDN番号を,ダイヤルインまたはサブアドレスで区別してください。
ダイヤルイン番号を利用してTA着信させる場合には,ルータ部の自局ISDN番号にグローバル番号(契約番号)を設定してください(ルータ部の自局ISDN番号設定がない場合,ダイヤルイン着信に対してもルータ部が応答してしまいます)。
conf#isdn -1 dial=グローバル番号(契約番号)
もしくは
conf#isdn -1 dial=031234xxxx*1(サブアドレス1)
【この時の,WindowsNTリモートアクセスサービス,あるいはWindows98ダイヤルアップサーバの設定】
「コントロールパネル」→「モデム」→「プロパティ」→「接続」→「詳細」の追加設定欄に,以下を入力してください。
サブアドレスを付けてTA着信させる場合;ATTA1S0=1\Q0C62=サブアドレス
ダイヤルイン番号でTA着信させる場合;ATTA1S0=1\Q0C61ダイヤルイン番号
■TA機能とルータ機能を同時に利用する場合の注意点
TA機能とルータ機能を同時に利用する場合は,必ず下記の設定を行ってください。
- WANをISDN2回線使用する形態にする。
conf#wan isdn dual
- ルーティング機能で使用するIPインタフェースは1つにする
conf#interface isdn1 remote=192.168.20.1,255.255.255.0
← ISDN1インタフェースにアドレスを設定する(アドレスは例)
conf#interface isdn2 down
← ISDN2インタフェースは"down"を指定する
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