2000年8月17日(木)

8月17日付け日経産業新聞の第1面に当社関連記事として「仮想専用線網向け装置、古河電工が認定取得〜日本企業として初」が掲載されました。
本件に関して詳細説明を致します。

古河電工、ネットワークセキュリティ構築ビジネスを強化
〜国内製品で初のICSA社の認定を取得〜





 当社はネットワーク機器大手メーカとして、国内で高いシェアを有するルータを核としたインターネットソリューション事業を展開しており、その中の一環としてVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク(※1))分野の製品開発をいち早く推進して参りました。

このほど、VPNの業界標準規格である「IPsec(※2)」を用いたVPNボックスINFONET−VP100で、ICSA社(※3)の認定を日本国内製品として初めて取得しました。  今回のICSA社の認定は、VPNの業界標準規格である「IPsec」に関してセキュリティ強度や、他社のVPN装置(既認定機器であるPERMIT/GATE(Alcatel Networks Corporation製)、VPNware VSU(VPNet Technologies,Inc.製)など)との相互接続性がテストされた結果に対するものであります。日本国内製品がこの認定を受けるのは初めてのことであり、当社のネットワーク機器の開発力、特にセキュリティ関連についての高い技術力の証と言えます。

ICSA社では、ファイアウォール製品や、IPsec VPN製品のセキュリティ強度チェック、相互接続性などを確認する認定試験を行っており、米国の自動車業界ネットワーク:ANXにおいてVPN機器採用基準としてICSA社認定を条件としているなど、高い信頼を得ています。IPsecの相互接続性に関して各メーカーで詳細仕様が異なるなど、相互接続性が確保されていないケースが多く見られましたが、今回の認定を取得したことにより、当社製品が各業界におけるエキストラネット、EC網などで使用されることが容易になります。

当社のVPN関連製品はすでに多くの導入実績を有しており、小規模オフィス向けVPNルータMUCHO−EVでは、1999年6月にいち早くIPsec−VPNをサポートし、NTTコミュニケーションズ殿のOCN ビジネスパックVPNにも採用されております。また2000年2月には中規模VPNセンター機INFONET-VP100を発売しています。

今回のICSA取得を契機にさまざまなユーザニーズに対応した幅広いVPNソリューションを提供していきます。また今後さらに新製品の投入を含め事業取り組みを強化し、ネットワークセキュリティ構築ビジネスに注力して参ります。

INFONET-VP100について

VPNの接続対地登録数:最大500拠点、同時接続数:最大100拠点を収容するVPNセンター機であり、多拠点VPNネットワークをリーズナブルに構築することができる。標準価格498,000円、2000年2月発売。
https://www.furukawa.co.jp/network/sec/vp100.html

(※1)VPN(Virtual Private Network)
インターネット転送データ(パケット)を暗号化、トンネリングすることにより、インターネット上を仮想の専用線ネットワークを構築する技術。VPNは、オープンでフレキシブル、かつ安価なネットワークであるインターネットを利用しながら、高いセキュリティを確保したビジネスネットワークを構築出来る技術として近年注目を集めている。
(※2)IPsec
VPNの業界標準方式。 インターネットワーキングの標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)ワーキンググループにて策定された。
(※3) ICSA(Internatinal Computer Security Association)
認証システム、コンピュータ・ウイルス対策、不正アクセス対策などのセキュリティを中心にした調査・研究及び監査サービスを行う米国企業。
 参照URL: http://www.icsa.net/html/communities/ipsec/certification/certified_products/index.shtml


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