藤井恵人、松尾亮佑、樋口優

概要

EV等の次世代自動車の技術革新やコンピュータネットワークの発展に伴い、電動モーターやサーバー電源等の高電圧・大電流化が進行し通電部品である端子・コネクタ・リレー等には、電力損失や自己発熱の軽減、更には発熱等による高温環境下でも良好な電気的接続信頼性を維持することが要求されている。そのため導電材料には高い導電性と良好な耐応力緩和性が必要とされるが、今回既存の銅合金より更に良好な耐応力緩和性と接続信頼性に優れた高導電高耐熱銅合金条EFTEC-550の開発に取組んだ。本開発製品は銅母相中に高密度で微細なCr析出物を分散させることで、強度と導電率を良好にバランスさせると共にMgの微量添加により良好な耐応力緩和性を実現した。

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