OFS が世界最小の曲げ損失を保証した新型光ファイバを製品化
〜一般家庭内への光ファイバ敷設がより容易に〜

2013年10月18日

OFS 

当社子会社OFSは、曲げ損失を保証した新型シングルモード光ファイバ2種(AllWave® FLEX Max ファイバ、EZ-Bend®ファイバ)を新たに製品化しました。EZ-Bend®ファイバは、空洞を持たない「充実型光 ファイバ」としては世界最小の曲げ損失保証を実現しています。

AllWave® FLEX Max ファイバは、5mmの曲げ半径にて、1550nmの波長で0.10dB以下の曲げ損失を保証し、光ファイバの国際規格であるITU-T G.657.B3とG.652.D(注1)以上の性能を実現しています。この製品は、G.652.Dに適合する他の光ファイバ製品と完全な互換性があり、一般的なコネクティビティ用途に設計された曲げ半径7.5mmまで対応するOFSのAllWave® FLEX+ファイバや、より要求の厳しい屋外ケーブルの敷設に用いられ曲げ半径10mmまで対応するAllWave® FLEX ファイバシリーズを製品補完するものです。

EZ-Bend®ファイバは、2.5mmの曲げ半径において、1550nmの波長で0.20dB以下の曲げ損失を保証し、ITU-T G.657.B3に適合している他社製品に比して、最大で約5倍の曲げ損失特性が向上されている世界初の製品です。この特性によって、光ファイバコードをビルや住居内の壁面の凹凸に沿わせて、より容易に敷設することが可能になります。

OFSのグローバル・プロダクト管理担当取締役のオリビエロは、「OFSは、曲げ特性の優れたシングルモード光ファイバ技術分野のリーダであり続けます。」「我々の前身である旧AT&Tは、かつて、この重要な製品市場を開拓し、ビルや住居においてますます増大する回線容量の需要に応える新たな方法を生み出しました。我々はこの革新的な伝統を持ち続けていることを誇りに思います。」と述べています。

さらに、「1984年にディプレストクラッド型ファイバとして知られる低曲げ損失型シングルモード光ファイバをAT&Tが最初に導入し、2005年に低曲げ損失型ゼロウォーターピーク(注2)のAllWave® FLEX ファイバを最初に導入したのはOFSです。」とも述べています。

補足

(注1) ITU-T G.652.Dは、現在世界で最も多く用いられている光ファイバの製品規格です。ITU-T G.657シリーズは、曲げ損失が厳しく規定されており、G.657.B3はそのシリーズの中で最も厳しい曲げ半径5mmでの損失が規定されています。

(注2)従来の光ファイバにおいて波長1383nm付近に生じる水酸基による吸収損失(OHピーク)を極限まで低減し、なおかつ将来にわたって永久的に吸収損失の増大を抑制する技術です。この技術により、極めて低損失でかつ滑らかな波長特性を実現します。

OFSについて

OFSは光ファイバ、光ファイバケーブル、FTTX製品、光接続製品、及び特殊フォトニクス製品の設計、製造、及び供給における世界トップレベルの企業です。我々の製造部門及び研究部門が一丸となり、様々なアプリケーションが世界中の人々や機械を結びつける際に、その間を横断する革新的な製品及びソリューションを提示します。大陸間、都市間、近隣間、そして家庭及び企業のデジタル消費者に対し、我々は適切な光ファイバ、光ケーブル、及び効率的で費用効果の高い伝送のためのさまざまな部品を提供しています。

OFSの会社としての歴史は1876年まで遡り、その中にはAT&T(ニューヨーク証券取引所:T)やルーセント・テクノロジーズ(現アルカテル・ルーセント:ニューヨーク証券取引所:ALU)といった技術大手も含まれます。現在OFSは、光通信において数十億ドル規模の事業を有し、世界的リーダーである古河電工の所有となっています。

OFSはアメリカ合衆国ジョージア州ノークロス(アトランタ近郊)に本社を置き、コネティカット州エイボン、ジョージア州キャロルトン、ニュージャージー州サマセット、マサチューセッツ州スターブリッジ、及びデンマーク、ドイツ、ロシアに拠点を有する、世界的企業です。

OFSの詳細については、ウェブサイト(http://www.ofsoptics.com)をご覧ください。

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Sherry Salyer
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