ニュースリリース

当社と株式会社古河テクノマテリアル（本社：神奈川県平塚市、社長 戸﨑敏夫、資本金：3億円 当社出資100％）は、建築物内に設けられた防火区画の壁および床を貫通するケーブルや配管の防火措置工法およびその材料として、4種類の新商品を相次いで販売開始します。多様な製品群を提供することで、工事現場のニーズに応えるとともにユーザーの利便性向上を図ります。

5月29日〜31日に開催される「第61回電設工業展2013」に展示します。

建物内や船舶内に一定面積毎に設けられた防火区画の壁や床を、ケーブルや配管が貫通する部分には、法律によって、建物の場合は「国土交通大臣認定を取得した1時間耐火性能の防火措置工法」で、船舶の場合は「各国の船級認証を取得した1時間耐火性能の防火措置工法」で施工することが義務付けられています。

古河テクノマテリアルは、防火措置工法のパイオニアとして四半世紀に渡り、様々な工法・材料を提供してきました。昨今は建築の仕様や現場のニーズが多様化しているため、さまざまな施工対象に適用できる工法や材料が求められています。加えて「施工が簡単」で「構造がシンプル・軽量で作業が楽」であることが工事ユーザーの利便性を高めることから、このたび新開発の耐火軽量パテ「ダンシール®-KP」を始めとした新材料ならびにその新工法を、建築用から船舶用まで幅広くラインナップしました。これらはいずれも公的耐火試験に合格し認定取得済みまたは申請中であり、順次販売していく予定です。

「ダンシール®-KP」は、古河テクノマテリアルが新たに開発したユニークな軽量耐火パテです。従来の耐火パテは火災の炎によって焼失や型崩れしない性能が求められるため、無機充填材を多く含み比重が高くて重いもの（1．8〜2．0）でした。今回新開発の「ダンシール®-KP」は、比重が1．0とほぼ半分にも関わらず、優れた耐火性を発揮します。また軟らかくて作業性に優れ、軽比重なので運搬も取り付け作業も容易であり、かつ同じ重さあたりで使用できる体積が大きいことから経済的です。加えて非硬化型のため、施工後の補修や再施工も容易です。防火区画貫通部の防火シール用を始め、防煙区画や難燃を要する部分、接合部同士の隙間の仕上げなど、様々な箇所のシール用に使用できます。

「イチジカン®パット」は、建物の防火区画の「壁」を、電気配線が貫通する箇所に、簡単に施工できる工法です。開口部内の隙間に「ダンシール®-KP」を充填した後、柔軟な熱膨張性シート「ロクマルシート」を貫通物の周囲に巻き付けるだけで施工が完了します。開口部は最大φ160mmまで、貫通物はケーブルと合成樹脂製可とう電線管およびその混在にも対応可能です。壁の種類もコンクリート壁、ALC（軽量気泡コンクリート）壁、石膏ボードの中空壁と薄壁と多岐に対応し、鋼製スリーブを用いて片側施工も可能です。国土交通大臣の認定を取得しており、さらに現在、適用範囲を拡大した公的試験に合格しています。また、適用範囲を拡大した国土交通大臣の認定ならびにマンション等の共住区画に対する（一財）日本消防設備安全センターの評定を申請中です。

「イチジカン®マルユカ」は、建物の防火区画の「床」を、電気配線が貫通する箇所に、床上から簡単に施工できる工法です。開口部内の隙間に付属の支持金具とバックアップ材を入れた後、床面に合わせて「ダンシール®-KP」を充填するだけで施工が完了します。開口部は最大φ160mmまで、貫通物はケーブルと合成樹脂製可とう電線管およびその混在にも対応可能です。パテで仕上げるため見栄えとシール性が良く、簡易的な水濡れにも対応できるほか、床に鋼製スリーブ管が設置され、突出している場合にも施工可能です。公的試験に合格し、現在国土交通大臣の認定を申請中です。

「ロクマリン®-タイト」は、船舶の隔壁および甲板（床）を電気配線が貫通する箇所に、耐火性と合わせて水密性・気密性を持たせるための工法です。水と混合して使用する速硬性流し込み材「ロクマリン®-タイト ハードナー」と、流し込み材の受けパテとして「ダンシール®-KP」の姉妹品「ロクマリン®-タイト ライトシール材」だけで施工が完了します。耐水圧性能は0．25MPa/60分、耐気圧性能は0．03MPa/60分で、同じく60分の耐火性能とともに（一財）日本海事協会の認証を取得しています。開口部はコーミング（矩形）で最大300×800mm、SGP（丸穴）で最大φ200まで対応可能です。本工法は古河電工産業電線株式会社との共同開発で、販売は古河電工産業電線株式会社が行ないます。

※施工条件によって一部の施工対象で使用

※施工条件によって一部の施工対象で使用
※消費税は含んでおりません

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