平成25年 社長 柴田光義 年頭所感(社員向け要旨)

2013年1月4日

新しい年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いします。

1.経済環境の厳しさとグローバル化

昨年はロンドンオリンピックなど、世界で明るいニュースがあった一方、欧州危機などの影響で世界を取り巻く経済環境は、今年も引き続き厳しいと予想されます。日本企業にとっても、円高などで苦しんでいる一方、韓国、台湾に加え、中国企業の実力は着実に向上しており、日本が得意としていたエレクトロニクス分野でも凋落が目立ってきています。

また、グローバル化を推進するために、新日鉄と住友金属工業、三菱重工と日立製作所の電力事業、日立金属と日立電線の統合など、業界再編の大きな動きが続いています。当社グループでも、古河スカイが住友軽金属工業と今年10月に統合します。たいへん大きな変化、うねりです。

2.事業構造改革と新中期経営計画の推進

古河電工グループには、日本の当社を中心に、世界中に300社以上の関係会社があります。今後は、当社と関係会社が一体となり、事業単位ごとに目標や戦略を共有して、事業運営を行います。当社の1つの事業に対してそれに関係する関係会社、これらを一体にして1つの事業戦略単位として運営していきたいと考えています。

組織として重要なのは、顧客志向、マーケティング志向です。このような体制の中で、お客様の満足度をさらに向上させるために、営業部門は横断的なマーケティング組織をつくります。

加えて4月には、伸ばす部分の「成長戦略」を発表し、新中期計画をスタートします。この中期計画の要諦は、構造改革をやり切り、グローバル経営体制を強化し、将来への成長に向けて総力を結集することです。初年度にあたる2013年は、改革を成功させるための足元固めを行う大切な1年になります。

3.古河電工グループのめざす姿

明治初期、「電気というエネルギーを日本中に広めるには、銅線が不可欠である」ことを知った古河グループ創業者の古河市兵衛は、「日本を明るくする」という大義のために、さまざまな壁にぶち当たっても、熱い想いでがんばりました。その気概を受け継ぎ、私は日本ばかりでなく「世界中を明るくしたい」と思います。

古河電工グループのめざす姿をもう少し具体的に言うと、「インフラ事業で世界中の人々の暮らしを支える」ということです。古河電工グループは、電力・通信・自動車・電子部品など、暮らしを支えるインフラ事業で日本の成長に貢献してきました。世界の成長地域でも同じように貢献できるはずです。

4.真に安全で快適な職場環境づくり

健康と安全、そしてコンプライアンスは、会社存在の大前提です。全員が「安全な職場で元気に働き、笑顔で家族のもとに帰り、そして家族みんなが幸せに暮らすこと」が私の考える理想の姿で、それがあってはじめて、「世界を明るくする」ことができると考えています。「世界を明るくする」ためにも、本気で「本質安全化」と「安全人間化」を確立し、グループ全体で「真に安全で快適な職場環境づくり」を進めます。グループの一人ひとりの成長が明日の古河電工グループの成長に貢献することをぜひ忘れないで欲しいと思います。

最後に、皆さんとご家族が明るく元気に、そして健全に活躍されることを願っています。

以上

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