平成25年度入社式 社長柴田光義 挨拶

2013年4月1日

入社おめでとうございます。世界に広がる古河電工グループ各社に今年入社される新入社員の皆様、入社おめでとう、心から歓迎します。

皆さんもご承知のように世界の情勢は目まぐるしく変化しています。世界の経済政治為替資源などの変化で当社の業績や戦略が大きく左右されるようになってきました。当社グループの海外売上比率は35.8%になり後数年で50%、半分以上になります。これは我々の活動の舞台のマジョリティーが海外になるということです。

ここに古河電工の社章、会社のマークがあります。これは、1877年に創業者の古河市兵衛さんが、生糸であった社業を銅鉱山に切り替え、銅から電線を作り電気を供給し、日本を明るくしたいという大儀、決意を表したものです。今まで古河電工自体のマークでしたが、今日から海外を含めた古河電工グループ全体の統一マークにします。グループグローバルの事業活動を通じて、今度は日本だけでなく世界を明るくするという、我々の大きな望みが込められています。

新入社員の皆さんも新たなスタートですが、ここにいる経営陣も新たなメンバーでのスタートです。そして古河電工グループも新たな船出です。グループグローバル経営を促進し、世界を明るくしたいと思います。大きなチャレンジです。そして、皆さんの活躍の舞台も大きく広がっています。一人ひとりが重要です。自分をしっかり鍛えて、チャレンジし、大きく活躍してください。

入社にあたり3つの事をお願いしたいと思います。ひとつは、「働く基本をしっかり押さえてほしい」ということです。安全と健康には十分に留意してください。そして、会社活動を通じて社会に貢献することを使命と自覚してください。貢献の前提として、法律を守る、ルールを守る、ずるをしないなどの高い倫理観をしっかり持ってください。

2番目は「自分をしっかり鍛えろ、自分を磨け」ということです。会社生活を漫然と送っていると、時間はすぐに経ちます。世界は大きく動いています。グローバルに戦うために広い視野でいろいろなことをしっかり身に付けてほしい、しっかり勉強して自分を高めて欲しいと思います。皆さんの実力はそのままグループの実力に反映されます。会社は皆さん一人ひとりが支えているのです。

3番目は単純ですが、「明るく働け」ということです。皆さんの仕事もうまくいかずつらいとき、うまくいって楽しいときなど波が必ずあると思います。つらいときに落ち込んでいてはだめです。むしろつらいときにこそ何かを学び取る、次につながる貴重な経験があるはずです。それをベースに新たなチャレンジをしていくこと、そしてそれらのプロセスを明るく楽しんでいくことが重要と思います。明るく考え明るく行動すればよい正のスパイラルになります。

私は日頃からグループの人たちに「本質、本音、本気」という3つの本をアピールしています。仕事をしていると、なかなか成果に結びつかなくなるときがあります。課題もいっぱい生じます。そういう時は、原点に戻り「そもそも」というキーワードで本質を探ってください。本質が少し見えてきたら、周囲の人と議論してください。建前でなく、本音が重要です。そして、やることが決まったら本気でやり抜くことです。そしてこの最後の本気度で他社との差が顕わになり、勝負が決まります。是非参考にしてください。

最後になりますが、古河電工グループ各社の新入社員の皆さん、そしてここにいる古河電工新入社員の皆さん、皆さんの活躍の舞台は大きく広がっています。グローバルな大きな仕事を目指し、世界を明るくする人になって欲しいと思います。活躍を大いに期待しています。

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