栄星電線工業(台湾)と高耐熱細物平角エナメル線の協業に合意
〜製造技術をライセンス供与し、デファクトスタンダードの確立へ〜

2014年4月17日

当社及び当社子会社の古河マグネットワイヤ株式会社(以下FMGW)は、栄星電線工業股份有限公司(台湾)(FMGW 21.15%出資、以下JSW)に対し、インダクタ(コイル)向けで市場が急拡大している高耐熱細物平角エナメル線(以下リボン線)に関して、その製造技術をライセンス供与し、両社で世界統一の技術、品質で製造・販売することに合意しました。

背景

スマートフォンやタブレット端末の小型、薄型化、高機能化に対し、各部品の小型化、低背化、高電流対応化、高耐熱化が進んでいます。当社およびFMGWで開発したリボン線は、これら小型化の著しいインダクタ用の巻線としてご好評を頂いております。

本インダクタ部品の市場は、電気機器の市場の拡大に伴い、グローバルに今後も年率2割以上の拡大が予想されており、本リボン線も、その市場の拡大に合わせて、製造能力の増強が必要となりました。

当社開発のリボン線の特長

リボン線は、導体形状が平角で帯状の耐熱細物エナメル線です。FMGWでは各種導体(銅、アルミ等)のリボン線を製造しており、その形状、導体の特長からコイルの小型化と性能の向上が図れます。当社のリボン線は、通常のエナメル製造では、製造が困難であったコーナー部を含め、均一な形状でかつ高耐熱の絶縁特性が得られます。また、本リボン線を使用することにより、占積率が丸線より向上し、部品の小型化、低背化、高機能化に貢献します。

リボン線

協業の内容

当社およびFMGWは、JSWと一層の協力関係を構築します。具体的には、
1. 市場要求が拡大している極細サイズについての製造技術を、JSWにライセンス供与します。
2. 両社の製造設備、経営資源を有効に活用し、今後の拡大する需要に応えるべく製造体制を整えます。

当社グループは、全世界のリボン線のお客様に、統一仕様、高品質、高信頼性の製品をご提供し、本分野でのデファクトスタンダードの確立を目指します。