海外電力ケーブル事業を再編・強化

2015年2月12日

当社は、株式会社ビスキャス(出資比率;当社 50%、株式会社フジクラ(以下、フジクラ)50%、以下、ビスキャス)の海外事業のうち、地中送電線および海底送電線事業を譲り受けることにつき、フジクラおよびビスキャスと基本合意しました。

背景

現在、海外では新興国に加えて、先進国においても電力インフラ市場が拡大しています。アジアでは送電網整備の進展に加え、島嶼間連系や海底油田への送電に伴う送電線の需要が高まっており、欧州でも国を越えた送電網の連係に加え、風力発電等の再生可能エネルギーの普及に伴う送電線の需要が高まっています。

内容

このたび当社は、海外電力ケーブル事業のさらなる強化を目的として、ビスキャスの海外事業のうち、接続機器と工事施工を含む、地中送電線および海底送電線事業を同社より譲り受けることにつき、フジクラおよびビスキャスと基本合意しました。事業譲受期日は本年4月1日を予定しています。

なお、ビスキャスは、日本国内にて従来通り、国内外向けの各種電力ケーブルおよび接続機器製造、国内電力会社向けの営業活動および地中送電線工事施工を継続します。

当社グループは、今後も、長年培ってきた世界トップレベルの技術力と経営資源を結集し、海底送電線をはじめとした世界の電力インフラ構築に貢献して参ります。

海底送電線布設工事の写真

海底送電線布設工事

ビスキャスについて

当社とフジクラが、2001年9月にそれぞれの地中送電線および海底送電線の技術部門と海外営業部門を統合して設立した合弁会社です。その後、2005年1月には、その事業統合の範囲を同事業の製造・工事 施工部門および国内営業部門、配電線・架空送電線事業まで拡げて、今日に至っています。