リサイクル樹脂製ケーブルトラフがイギリスの鉄道で正式採用
〜施工性及び耐用性、環境性に優れた「グリーントラフ®」の需要が拡大〜

2015年10月14日

当社が開発したリサイクル樹脂製のケーブルトラフ「グリーントラフ®」が商用鉄道の発祥地であるイギリスにて、鉄道整備計画プロジェクト向けとして正式採用されました。軽量で作業性や安全性に優れたグリーントラフ®は、環境性能にも優れており、グローバル規模での循環型社会の構築に貢献します。

背景

ケーブルトラフは、主に鉄道沿線等に敷設される開閉式のケーブル保護管です。これまで鉄筋コンクリート製品が多く使用されてきましたが、鉄筋コンクリート製ケーブルトラフは重量があり、運搬に労を要する上、割れ易く、塩害・融雪剤などで腐食し易い等、工事施工性や耐久性等の点での改善が望まれていました。

当社が世界に先駆けて開発した「グリーントラフ®」は、廃プラスチックを主原料とした環境に優しいリサイクル樹脂製のケーブルトラフであり、重量はコンクリート製の約1/4と、施工作業者の負担低減と工期短縮を大幅に実現しました。さらに耐候性・耐腐食性にも優れており、長寿命で環境にも優しい製品です。これまで、日本各地の鉄道や高速道路、太陽光発電所、大型プラント設備等で幅広く採用されてきました。

グリーントラフ®

内容

このたび、当社が開発した「グリーントラフ®」が本年度より本格化しているイギリスでの鉄道インフラ整備計画(CP5)プロジェクト向けとして、本格採用され、本年9月末時点で約100kmの出荷を完了しました。

イギリスでは、新高速鉄道計画(HS2)を含めて数百Km規模までケーブルトラフ市場が拡大する見通しである他、施工性及び耐用性、環境性に優れた「グリーントラフ®」のグローバル需要は、今後ますます高まっていくものと予想されています。

こうした中、当社は市場環境に柔軟に対応し、コンクリート製ケーブルトラフでは実現不可能な高所や狭所、曲所にも施工可能な「グリーントラフ®」の新商品及び改良品の開発に積極的に取り組むことで、今後、当該事業をイギリス向けのみならず、グローバルに展開してまいります。

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