高速大容量通信の実現に貢献、第32回櫻井健二郎氏記念賞を受賞
〜デジタルコヒーレント通信用光源の開発が高く評価される〜

2017年2月10日

当社は、「デジタルコヒーレント通信(注1)用狭線幅波長可変光源の開発と実用化」への功績が高く評価され、一般財団法人光産業技術振興協会より「第32回櫻井健二郎氏記念賞」を受賞しました。実用化した当社製の光源は世界トップシェアを獲得し、高速大容量通信の実現に貢献しています。

受賞者

研究開発本部 情報通信・エネルギー研究所 向原 智一、黒部 立郎
研究開発本部 コア技術融合研究所 越 浩之
情報通信ソリューション統括部門 ファイテル製品事業部門 木村 俊雄

内容

このたび、当社は、「デジタルコヒーレント通信用狭線幅波長可変光源の開発と実用化」への功績が高く認められ、本年2月9日にリーガロイヤルホテル東京で開催された平成28年度光産業技術シンポジウムにおいて、「第32回櫻井健二郎氏記念賞」を受賞しました。

デジタルコヒーレント通信用狭線幅波長可変光源(micro ITLA)

デジタルコヒーレント通信用狭線幅波長可変光源
(micro ITLA)

当社は、世界に先駆けてデジタルコヒーレント通信用狭線幅波長可変光源を開発に取り組み、化合物半導体技術、小型パッケージ技術、低雑音制御回路技術を開発し、世界最高水準の高出力、高波長安定性、狭線幅波長可変光源を実現しました。実用化した光源は、世界トップシェアを達成し、高速大容量通信の実現に大きく貢献しました。

今回の受賞に対して受賞者らは、「大変名誉な櫻井健二郎氏記念賞受賞の栄誉に預かり、大変光栄に存じます。本受賞は、当社FITEL製品を採用して戴いた国内外の重要なお客様のお陰であり、また一緒に開発を進めてきた関係業者の協力の上で得られたものであり、関係者の皆様に深く感謝いたします。今後も、これまでの経験を活かし、世界の光通信網のインフラ整備に貢献しつづけるためにも顧客に採用される魅力ある製品開発を続けていく所存です。」と述べました。

左より 黒部立郎、向原智一、木村俊雄、越浩之

左より 黒部立郎、向原智一、木村俊雄、越浩之

(注 1)デジタルコヒーレント通信;
伝送データから光の位相情報を、デジタル信号処理を用いて検出する伝送方式で、少ない帯域幅で多くの情報を伝送する通信方式。

「櫻井健二郎氏記念賞」は、光産業技術振興協会の理事であった故・櫻井健二郎氏が光産業の振興に果たされた功績を称えるとともに、光産業及び光技術の振興を目的として1985年に創設しました。本賞の表彰は、2015年度の第31回まで23名の個人、36グループの合計59件、延べ142名が受賞しています。