平成30年度入社式 社長 小林 敬一 挨拶

2018年4月2日

皆さん、入社おめでとうございます。本日、世界に広がる古河電工グループに150名の新しい仲間を迎えることができ、大変喜ばしく思います。

皆さんもご承知のように、世界情勢は刻々と激しく変化していますが、当社も大きく変化しています。特にグループ経営、グローバル化が進み、連結で120社以上ものグループ会社が世界中に拡がり、グループ従業員は5万人強、海外売上高比率は50%を超えようとしています。このように当社が1884年の創業以来、134年に永きに渡り発展することができたのは、創業者の古河市兵衛が語っていた「1. 従業員を大切にせよ。2. お客様を大切にせよ。3. 新技術を大切にせよ。」という考え方、我々のDNAを大切に引き継ぐことができているからだと考えています。

さて、古河電工グループは「One Furukawa」という方針の元、共通の理念、価値観を大切にしています。特に大事にし、より強化していきたい価値観をCore Valueとして5つのキーワードを選定しています。それは「正々堂々」、「革新」、「本質追究」、「主体・迅速」、「協働」です。皆さんも是非、この価値観を大切にして、常に念頭に置きながら仕事に取り組んで下さい。
今年2018年度は、2016年から取り組んでいる中期経営計画「Furukawa G Plan2020」の折り返しの年に当たり、「揺るぎない成長」の実現を盤石なものにする大変重要な1年になります。「誰かが」ではなく、皆さん自身が目標を達成すること、その積み重ねがグループとしての目標達成に結びつく、という意識を強く持って下さい。

代表取締役社長 小林 敬一

代表取締役社長 小林 敬一

ここで入社にあたり、皆さんに3つのことをお願いします。
その前に、まず第一に安全です。
「安全は全てに優先します」。本日から皆さんは社会人としての一歩を踏み出しました。大きく環境が変わりました。このような時ほど気を引き締めて下さい。「安全は全てに優先します」。肝に銘じて頂きたい。是非よろしくお願いします。

興味や関心を持って行動し、知の探索に喜びを

1つめは「知の探索に喜びを感じてほしい」ということです。将来の変化を予測することが困難な時代ですが、社会の変化に受け身で対処するのではなく、自ら課題を発見し、新しい知・価値を創造することが求められています。それを仕事と捉えるだけでなく、是非楽しんでほしい、喜びに感じてほしいのです。それは好奇心に繋がります。好奇心のアンテナを高く掲げ、いろいろなことに興味や関心を持って行動して、新しい知を自分のものとしてください。イノベーションとは知と知の組み合わせで生まれる新しいアイデアのことです。皆さん一人ひとりが探索した知が繋がった時、新しい、ワクワクしたビジネスチャンスが次々と生まれることでしょう。

勇気をもって自分の意見を発信

2つめは「自分の意見をどんどん発信してほしい」ということです。これから仕事をしていくと、知の探究に喜びを感じて好奇心を持った皆さんは自分なりの考え、意見を持つはずです。その時、「上司、先輩を前にこんなことを言っては笑われるのではないか、自分が無知なだけではないか」と恐れてそれを発信することができないことがあるかも知れません。しかし、本当に恐れることは、自分の意見を口にしないでそのままにしておくことです。皆さんの「will」、「can」を伸ばしてください。皆さんの強い「will」から生まれる意見、アイデアに先輩、上司、そしてパートナーであるお客様がワクワクして、新しい製品や事業につながる、そのような「can」をたくさん実現できるように、自分の仕事に取り組んで下さい。

高い倫理観を持ち、「正々堂々」という価値観を大切に

3つめは「正々堂々と仕事をしてほしい」ということです。これから仕事を進めていく中では、幾多の困難にぶつかると思います。こうした時は、必ず正攻法で考えて下さい。企業は利益を上げなければ存続発展し得ませんが、それ以上に事業活動によって「社会に貢献する」ことが最大の使命です。私達が誇りを持って作った製品は、インフラ、エネルギー、自動車の製品を通じて、世界の多くの人達の命をお預かりしています。「正々堂々」という価値観を大切に、品質をしっかりと守り、真に持続可能な社会の実現に貢献しましょう。皆さんも、当社の社員として高い倫理観を持ち公正に、誠実に「正々堂々」と行動し、世界のどこででも通用するビジネス・パーソンになって下さい。

最後になりますが、皆さんの活躍の舞台は大きく広がっています。安全と健康に十分に留意しつつ、グローバルで大きな仕事を目指して下さい。
ようこそ、古河電工へ。皆さんの活躍を大いに期待しています。

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