2005年7月15日
古河電気工業はセキュリティネットワーク対応製品FITELnet-Fシリーズのラインナップを強化し、従来製品である拠点側IPsecリモートアクセスルータFITELnet-F100の実績を基に、よりコストパフォーマンスを向上させた拠点側IPsec(注1)リモートアクセスルータFITELnet-F80を8月31日より発売します。
また、FITELnet-F100についてはIPsec対地数増加および性能向上の機能拡充を行います。
これにより、センタ側IPsecルータFITELnet-F1000とFITELnet-F100との組み合わせによる従来のVPN構築に加え、FITELnet-F100をセンタ側に使用しFITELnet-F80を拠点側に配備するVPN(注2)構築も可能となり、企業におけるさまざまな規模のネットワーク構築を実現します。
■FITELnet−Fシリーズラインナップ

背景
ネットワーク機器大手メーカである古河電工は、国内で高いシェアを有するルータを核にセキュリティネットワーク、主にVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の業界標準規格であるIPsecに対応した製品開発を推進してきました。
最近ではブロードバンドの普及に伴い、企業内通信においてもIPsecによるInternet-VPNによる自社プライベートネットワークの構築を行っており、古河電工製IPsecブロードバンドアクセスルータFITELnet-F100およびFITELnet-F1000が多くの企業でご採用いただいています。また、ブロードバンドサービスの低価格化や広域Layer2サービスの広がりに伴い、IPsecブロードバンドアクセスルータに対しても低価格化やLayer2サービスへの対応の要求が増加しております。
ラインナップ強化の内容
- FITELnet-F80発売開始
FITELnet-F100の機能・性能を継承し、同等価格帯他社製品より優れたIPsecスループットを実現した新製品FITELnet-F80を販売開始します。
FITELnet-F80では、IPsecの基本機能はもとより機器もしくは回線冗長による信頼性向上のためのVRRP(注3)-WAN側監視連携機能もサポートします。また、QoS機能をはじめ、VLAN(PortVLAN,TagVLAN)等の機能により、ユーザの多彩なニーズに応じた柔軟なネットワーク構築を実現します。 - FITELnet-F100 機能拡充(センタ側対応)
FITELnet-F80の発売と同時に、FITELnet-F100についても機能拡充および性能向上を行います。
本機能拡充では、IPsecの対地数(ピア数)を従来の32から100に増加します。これにより、拠点側ルータとしてだけではなくセンタ側ルータとしての使用も可能とし、100拠点以下のネットワークに対しては、FITELnet-F100とFITELnet-F80との組み合わせによる安価なネットワーク構築を実現します。
また、今回のIPsec対地数増加とともにIPsec使用時のショートパケット性能を約2倍(V02.01比)に向上し、FTTH等高速な回線使用時のパフォーマンスを更に強化します。
また、今後もPPPoE(注4)セッション数増加など、市場ニーズに即した機能エンハンスを実施していきます。
システム構成例

FITELnet-F80の概要
- 標準価格76,000円(税別)
- 2005年8月31日 発売予定
- IPsec(3DES)においてスループット90Mbps以上のスピードを実現
- イーサ3ポート(LAN)、(EWAN1)、(EWAN2orDMZ)を装備
- LAN 10/100BASE-TX SWITCH 4ポート
- IPsec負荷分散機能をサポート
- VLAN(PortVLAN, TagVLAN)をサポート
- ステートフルインスペクションファイアーウオール(注5)機能をサポート
- IPsecピア数 32
- IPv6サポート
FITELnet-F100の概要
- 標準価格110,000円(税別)
※オプションISDN(BRI)サポート 標準価格125,000円(税別) - スループット IPsec(3DES)でも90Mbps以上
8月31日エンハンスによりショートパケット性能向上を実施 - イーサ3ポート(LAN)、(EWAN1)、(EWAN2orDMZ)を装備
- LAN 10/100BASE-TX SWITCH 4ポート
- IPsec負荷分散機能をサポート
- ISDN(BRI)はオプションでサポート
- ステートフルインスペクションファイアーウオール機能をサポート
- IPsecピア数 32
8月31日エンハンスにより、100ピアへ増加 - IPv6サポート
用語解説
(注1)VPN(Virtual Private Network):
転送データ(パケット)を暗号化、トンネリングすることにより、途中経路でのデータ改竄、盗聴を防ぎ、セキュリティが確保されたネットワークを構築する技術。 本文に戻る
(注2)IPsec:
VPNの業界標準方式。 インターネットワーキングの標準化団体であIETF(Internet Engineering Task Force)ワーキンググループにて策定された。
(注3)VRRP (Virtual Router Redundancy Protocol):
2台以上のルータにより仮想的なルータを構築することにより、1台が停止しても他の1台が継続して仮想的なルータ動作を行うことによる、機器冗長の技術。
標準化されており、VRRP対応ルータであれば他社製装置との間でも冗長動作が可能。本文に戻る
(注4)PPPoE (PPP over Ethernet):
ユーザ認証および接続をおこなうための通信手順。ブロードバンド接続では一般的に使用されている。本文に戻る
(注5)ステートフルインスペクションファイアーウオール:
ステートフルインスペクション(Stateful Inspection)は、従来の「パケットフィルタリング」が進化したもので、通信(セッション)の状態や流れを監視・記憶し、許可されたアプリケーションのセッションのみをオープンする方法でネットワーク・アクセスを制御する方式。本文に戻る