2007年12月3日

古河電気工業株式会社は光ファイバ識別機ID-Hの後継機種として、近年の光ファイバの施工や保守作業に対応したID-H/Rを開発しました。ご好評頂いている従来機種のデザインは踏襲しつつ、心線曲げ部の最適化による高感度化や、交換不要の新しいファイバ曲げ部形状、液晶画面の採用により、機能性、作業性を大幅に向上しています。
本製品は2007年12月より販売開始し、標準価格は従来機種と同等を予定しています。販売数量は年間1000台を見込んでいます。
開発の背景
FTTHにおける光ファイバの施工や保守作業では、既に伝送に用いられている「現用線」を切断するような重大事故を未然に防ぐために、作業対象の光ファイバを確実に識別する必要があります。
光ファイバ識別機は、光ファイバを曲げた時に漏れる光を検出するローカルディテクション方式を採用することにより、光ファイバを切断せずに識別することができます。別途入射した対照光が検出されなかったファイバを除いていくことにより、作業対象の光ファイバを特定することが可能となり、当該作業において欠かせないアイテムとなっています。
しかし、近年の光ファイバ網の多様化や、光ファイバの曲げ特性の向上(漏れ光が少ない)により、従来機では対応できないケースが出てきました。
また、激化するFTTHサービスの価格競争を受けて、施工及び保守作業の作業性の向上に対する要望もますます増えてきました。
そこで、本製品は、今後考えられる様々な対照作業に対応できるよう、光検知の高感度化を主とした機能改善と、従来機を通して得たお客様の声を反映した作業性の向上を目的に開発を行いました。
製品の特徴
広いダイナミックレンジ
伝送路の分岐による心線あたりの光パワーの低下や、光ファイバの曲げ特性の向上による漏れ光の減少のほか、光源の高出力化による漏れ光の増大等、さまざまなケースが見られるようになりました。
本製品は、高感度化により、-50dBm(従来比-15dB)まで検知可能で、さらにHigh パワー(+20dBm 程度)
にも対応しています。(0.25mm 心線、ファイバ内通光パワー)
ファイバ曲げ部の交換が不要
新規ヘッド形状により、被覆外径0.25mm〜3mm までの単心線及び12心以下のテープ心線まで対応可能であるため、対象心線によるファイバ曲げ部の交換が不要となりました。
液晶画面を採用
検出光レベルと対照光周波数の測定結果を表示する他に、滞在モード、電池残の機器情報を常時表示
します。
従来機を踏襲
ご好評頂いている従来機のデザインを踏襲しました。方向表示、判別モード等も同じ仕様ですので、従来機をご使用の方は、簡単に使用する事が出来ます。
データスペック
| 適用ファイバ | SM ファイバ |
|---|---|
| 受光波長 | 900〜1700nm |
| 対照可能周波数 | CW、270Hz、1kHz、2kHz |
| 挿入損失 | 1.0dB 以下(1550nm) |
| 最低受光感度 | -50dBm (1550nm、ファイバ通光パワー) |
| 本体寸法 | W40×D65×H153 |
| 重量 | 約160g(単3乾電池2個含む) |
使用例
