2010年3月18日
当社はこのたび、WDM(光波長多重)伝送の高容量化のための光部品として50Ghz間隔、88波対応 の温度無依存型光波長合分波器(アサーマルWAG)を開発しました。合分波器の低コスト化、省スペース 化が可能となります。
4月よりサンプルの出荷を開始し、今夏より、販売開始の予定です。2012年度には、本製品を含めたAWGモジュール合計で、約9億円の売り上げを目指します。
なお、3月20日より米国・カリフォルニア州・サンディエゴにて開催される世界最大の通信関連の国際会議・展示会「OFC/NFOEC2010」にて、本開発品の展示を行います。(展示期間は3月23日から25日まで)
開発の背景

アサーマルAWG 外観写真
近年、WDM 伝送における一波長あたりの伝送容量を拡大する方法として、多値位相変調方式の導入が進められてい ます。同方式では、占有する信号帯域(信号スペクトル)が狭く済むことから、隣り合った波長の間隔を詰められます(100Ghz→50Ghz)。結果、波長数を増やすことが可能となり、更に伝送容量の拡大が実現できます。
従来は2つの100Ghz間隔の44波AWGモジュールとインターリーバーという高価な部品の組み合わせで、50Ghz 間隔、88波の合分波を実現しておりましたが、より低コスト、省スペース化が求められるようになりました。
製品の特徴
そこで、当社では、光導波路への高屈折率差の適用や、高精度な光導波路を製造するための設計・製造技術により、1つのAWG モジュールサイズで同等の機能(50Ghz間隔、88波の合分波)を実現しました。
当社が2006年に世界で初めて商品化したアサーマルAWGは、温度制御回路を必要とせず、当社独自のパッケージ技術により温度補償する構造です。また当社はFTTH向けスプリッタや100Ghz間隔AWGで培われたPLC設計・製造技術を有しており、これらの技術を改良することにより、より高精度の温度補償機能が要求される50Ghz間隔のAWGにおいても、優れた特性を実現します。
- 低コスト:従来の構成(アサーマルAWGX2とインターリーバー)に対し、30%以上の低コスト化が可能
- 省スペース:同様に、従来の構成に対し、50%以上の省スペース化が可能
- 広い使用温度範囲 : -5〜+65℃
- 高い中心波長精度 : Typ.30pm以下
- 96波まで対応可能
| 項目 | 特性 | 単位 |
| 波長範囲 | 1529.16〜1563.86 | nm |
|---|---|---|
| 挿入損失 | Typ. 6.7 | dB |
| 3dB 全幅 | Typ. 0.3 | nm |
| 隣接クロストーク | Typ. 22 | dB |