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ニュースリリース

北米パワーグリッド(既存電力送電網)向け“アウトアウトビジネス”の展開について
~伝送インフラ既存事業のグローバル成長に向けて~

2011年6月8日

当社は2011年4月6日にアメリカ・アナーバー(ミシガン州)において、北米パワーグリッド向け「アウトアウトビジネス」(海外製造拠点から日本を介さず海外市場へ直接輸出)のキックオフミーティングを開催し、伝送インフラ事業の投資が著しい北米地域向けに当社グループの電力ケーブルの海外製造拠点(中国、インドネシア)を戦略的に活用した事業を立ち上げました。

今後は、同地域を中心として、南米(ブラジル)、東南アジア(インドネシア)、また欧州地域も含め、旺盛なエネルギーインフラ需要を取り込みながら、グローバルに事業を展開し、2016年には約100億円の売り上げをめざします。

本件は中期経営計画「ニューフロンティア2012」における「伝送インフラ事業のグローバル成長」に向けた施策の一環です。

背景・目的とビジネススキーム

北米ではパワーグリッド(既存電力送電網)の老朽化による停電が社会問題となっており、その再構築の為、2020年までにUS$150billion (約14兆円)以上(注1)の投資計画が予定されています。

当社子会社である中国蘇州古河電力光纜有限公司(以下SFPOC)は北米市場でのOPGW(光ファイバ複合架空地線)事業で、技術力のある製品(品質、ブランド)と競争力のあるバリューチェーン(中国での製造~輸出、北米販売エージェント網、現地エンジニアリングサポートまで)により、顧客である現地パワーユーティリティー(電力会社)に対して約60%のシェアを獲得し、リーディングサプライヤーの地位を築いています。

今回は当社の販売子会社であるアメリカンフルカワインク(以下 AFI)が中心となりSFPOCの強力な販売エージェント網と中国、インドネシアの製造拠点を活用し、製品ラインナップを拡充します。(注2) また、競争力のあるバリューチェーンと多彩な製品群によるアウトアウトビジネススキームを構築し、古河電工のプレゼンスをあげながら北米市場における旺盛なエネルギー需要に貢献していき、2016年までに約100億円の売上げをめざします。

その他

キックオフミーティング同日に北米スマートグリッド(次世代電力網)向けレビューミーティングも開催しました。北米では現オバマ政権のグリーンニューディール政策により、老朽化したパワーグリッドにIT監視・監理機能を加えた、スマートグリッドへの投資が積極的に進められています。

当社は「エネルギー」と「通信」両方の分野に事業ドメインを持ち、また多種多様な要素技術を有しており、マーケティング活動を通して強みをもった先端的な技術開発及び新事業開拓を進め、北米市場を基点にグローバルなエネルギー需要に貢献していきます。

具体的なビジネススキームとしては当社の研究開発本部、マーケティング推進本部(CMO 部門)が中心となりAFIと共同でスマートグリッド分野向けに技術開発、また新事業開拓が達成できるよう、北米市場において「マーケティングインテリジェンス(注3)」をもった継続した活動を実施していきます。

用語解説

(注1)投資金額はパワーグリッドとスマートグリッド(IT監理による次世代電力網)の合計金額のことです。

(注2):製品ラインナップは以下の通りです。
  • 超高圧(69-500kV)XLPE(架橋ポリエチレン)電力ケーブル
    製造拠点 : 瀋陽古河電纜有限公司(中国遼寧省・瀋陽市)
  • 高・中圧 (1-35kV) EPR(エチレンプロピレン)ゴム絶縁電力ケーブル
    製造拠点 : 華通古河(唐山)線纜有限公司(中国河北省・唐山市)
  • 中低圧(3-150kV) XLPE(架橋ポリエチレン)電力ケーブル
    製造拠点 : PT SUCACO Tbk(インドネシア・ジャカルタ)

(注3)市場や競合環境の動向に関する情報を収集、分析し、体系化したものです。本文に戻る

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